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ON AIR#906 アフタースクール(2008 日本 102分 7/09 ユナイテッド・シネマとしまえんにて)

映画
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・久々に更新なんだけど、また記憶があいまいですね……。
とりあえず、こんな映画を見た、なんてことを書きますね。
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・「クライマーズ・ハイ」で、堺雅人が出演しておりまして、あの飄々とした、でも熱い人という感じが出てて好きになったのと、この作品を撮った内田けんじさんが「運命じゃない人」のシナリオが年鑑代表シナリオに載っていたり、友達が「運命じゃない人」をずいぶん褒めていたりで、いろいろな理由で観ることになりました。ユナイテッドシネマとしまえんは初上陸。平日だからか、ずいぶん静かな映画館でした。

・で、「アフタースクール」ですが、個人的には見事にハズレな映画でした。ところどころ笑えて、意味ありげな映像を小出しにして、最後に回想シーンを延々と流して、「あなたたちはだまされてたんですよ。実はこういうことだったんデス」なんて種明かしをされたって、「いやーさすが内田監督は脚本の作り方が素晴らしいですな」なんて言えるわけないんですよね。

・それにしても、こういう“種明かし”系の映画は、邦画洋画問わず多くなってきましたね。最近の「ゆれる」なんてそういう映画の代表ですよね。面白くて二回観たし、海の向こうでも「ラッキーナンバー7」「パーフェクト・ストレンジャー」とかは「だまされる」なんてフレコミだったわけで(「パーフェクト…」に関しては鑑賞してないけど)……。

・そういう「まんまとだまされちゃったよ、ハハハ」という感覚を楽しめる映画を作るにはそうとうの力がいるんだな、ということ。「ゆれる」が面白かったのは、「実はこうだった」という種明かしによって、観客と一緒に主人公までもが騙されていて、猛の稔に対する感情が180度変わって、兄弟という人間の絆にもう一度、不器用ながらも向き合うことにあったと思うんですよ。

・でも「アフタースクール」にはそれがない。「ゆれる」なんて趣の違う映画を引き合いに出すのは申し訳ないけれど……。
作り手は観客をだましました、観ているこっちは騙されました。だから何が変わったんですか? で、結局何が描きたかった? 友達同士の友情でもなければ、愛する人を守るという献身的な愛? カネの匂いのするサスペンス?

・そんな疑問が最後までぬぐえないんですよね。大泉洋の役も堺雅人の役も、クライマックスの大きな騙しのために序盤に変ないざこざに絡まれているわけだけど、結局、それによって人の感情や関係は少しもずれてないし変わっていないわけです。それなのに最後に堂々と正解VTR的回想シーンをドーンと見せられてもなんの感動もしないんですよ。

・もっと大泉洋のやってた役が何に悩んで何を変えようとするか、というドラマの肝を見せないといけなかったんじゃないかなあ。トリックを描くために脚本書いたって、それだけで終わってしまう。それを超えたところにある物語を描かないと、人の心にはのこらない。「オモシロイ」だけでは映画は後世に残らない。

・時間の無駄とも思わないし、観る価値のない映画とも思わない。けど、どこまでも意味のない映画だと思いました。
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