flower border

Radio Wavelog -Contact Of Personality-

Navigated by Takashi Tajima

ON AIR#855 チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(2007 アメリカ 101分 5/18 新宿バルト9)

Category映画
・新宿に映画を観に行ったら、前方からなんかこっちを見ている人がいる……と思ったら、バイト上がりの後輩とバッタリ遭遇した。人に会う予定じゃなかったので、寝癖も直さず、服装もアボーンな格好だったのでかなり恥ずかしかった……。しかも余ったモロゾフのゼリーまで頂いちゃったよ。葡萄と檸檬のゼリーは美味でした。

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
・トム・ハンクスとジュリア・ロバーツのほかに、なんと「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスが出てるとは知らなんだ。しかもかなりスクリーンに映る量が多かった。

・予告映像の明るいタッチに騙されるべからず。内容は思ったよりへヴィ。まぁ、良くも悪くも「戦争映画」はへヴィですよ。作品の内容から察するに、冷戦下にもチャーリーのような素晴らしい方が戦争を止めるために尽力してました、ということなんだけれども。

・この作品は良くも悪くも、チャーリーがアフガンの人民を救おうとする話で、それにも関わらず2001年のあの忌まわしい事件に繋がっていき、2008年現在のこの散散なアメリカ事情になっていくという、要は過去を通して現在を刺す皮肉の暗示を描いているのだけれど、なんとなくチャーリーのやろうとしていることはパっとしない。予算を引き出したりするための交渉は分かるんだけれど、見ていてチャーリーがお気楽議員という感じはとてもしなかったし、予告で見たようなお気楽さと、アフガンを救うというギャップが、上手くかみ合ってないような気がした。それ以上にジュリア・ロバーツのジョアンがいったいチャーリーの行動の先に何をしたかったのかも分からないから、話のキッカケがつまづいたように思う。

・もう一つ言える「良くも悪くも」として、戦争を止めるためには結局、ソ連を潰すという手段でしかないんですね。劇中の台詞の「クソ共産主義」とか、「ソ連人を殺そう!」という台詞、それが作品のテーマ「アメリカの現状に対する皮肉」ゆえの台詞であろうと、どこか違和感を覚えた。肝心のソ連側は全然描かれないし、アメリカが徹底的にソ連を潰している過程に共感できるかできないかで評価は分かれるだろうな。

・アフガンのため学校を建てようとしたり、アフガンの復興を心から願っていたチャーリーとは正反対に、アメリカのトップはあくまで悪を排除するだけにとどまり、後の処理は全部投げっぱなしにしてしまう。そういう後処理の悪さなんてのはすっごい描かれてていいんだけれど、アフガンの復興のために自分は頑張るんだという根本的なチャーリーの意志が不明なまま物語に入ったので、自分にはチャーリーがソ連を潰したという映画にしか見えなかった。もし、予備知識やテーマの勉強を全くナシに観ていたら、本作の持つ魅力は分からず、ただのアメリカ万歳映画になってしまったんだろうな。かろうじて、チャーリーが成し遂げられなかったことの大きさに気づき、切なくなったのだが。
本当にお気楽なのは、今のアメリカなのね。
スポンサーサイト

0 Comments

Post a comment