ON AIR#828 大いなる陰謀(2007 アメリカ 92分 4/20)

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・ほとんどのシーンが延々と繰り返される会話劇なのに、まったく飽きが来ない。ここぞとばかりに入ってくる回想、無意味な会話が大きな意味を生んでいく伏線、会話によって関係がズれていく様、どれを観ても文句を言えない。主演の三人だけでなく、脇を固めている人の存在を忘れられないのも本作の魅力だ。

・当事者でない限り、戦争の真実を知ることはできないのかもしれないが、今、我々、とりわけアメリカを取り巻いている戦争の縮図は「LIONS FOR LAMBS」という印象的な原題に尽きるのかもしれない。
貧困に苦しんだライオンが羊の暖かい毛を守るために命がけで戦っている。自分も含めて、「知らない」で流してきたものによって傷つけられている人が確実にいるのだ。どんなニュースも全てが見えないところで私たちの生活に繋がっている。

・戦争の現実、それを手放しで肯定したり否定したりすることはせず、じゃああなたがたはその現実をどうするんですか? と問いかける姿勢。問題提起の映画なのだ。
これをただの説教映画だと勘違いして非難して片付けるのならば、それは、言葉は悪いが、偽りの平和に呆けてしまった日本人のくだらない戯言なのではないか、と思う。極端に言えば、「不都合な真実」を説教だと文句を垂れているようなものだ。

・映画というモノが観る人に何かを伝える手段ならば、この映画は今年僕が見た作品の中でもっとも伝わった作品なのかもしれない。
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