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ON AIR#586 ~カンバセーションズ(2005)~

映画
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二画面(デュアル・フレーム)を利用し、数年ぶりに再会した男と女の会話劇を印象的に演出した作品。

タイトル通り、最初から最後まで、通して会話を続けている。カットはされているだろうが、たった一夜の物語なので、まるで一気に撮ってしまったかのような印象さえ受ける。

最初は男女のとりとめのない会話が続き、二画面という演出に少々面食らったのもあって、物語の集中ができずにいたが、男女のコロコロと変わる表情を見ていて、また、片方の画面に回想がたくみに挿入されることによって、だんだんとこの映画の行き先が見えてくる。会話劇ではあるが、二人の感情を言葉で安易に説明することはしない。二人の微妙な表情、小道具など、ところどころに示される二人の今という現実が、言葉にならない「会話」となってぶつかり合うことにこの映画の本質がある。

これが単なる一画面の演出だったら、ただ演劇で表現したほうがよかったのかもしれないが、デュアル・フレームの利用が、映画にしかできない会話劇を見出す結果となった。上映時間は短めだが、色気のある音楽をBGMに、互いの恋の身勝手さ、うつろう時の残酷さを、時には現実的に、そしてロマンチックに描き出した良作と言うべき他ない。
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