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ON AIR#4645 “新聞記者(2019)”

映画
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「田嶋クンの本はねぇ、訴えかける何かがないよねぇ。藤井クンみたいなホンを書けないとシナリオライターにはなれないと思うよ」
って言われたのが14年前の所沢キャンパス。
「わかんねぇよそんなもん! いつかは俺だって社会を撃ち抜くようなやつを書いてやる!」
と思いながら、何も書かず、行動することもなく、
当時のめりこんだ劇団と、好きなひとのいた部活に夢中で。
結局藤井さんとは大した面識もなく、僕は大学を卒業した。

時は流れ、いつの間にか僕は別の道を歩いてしまった。
何かを作るより、バイトや、恋愛とか、なんとかして芝居のチケットを買ってもらう、それが一番大事だった。
僕なりには必死だったつもりだが、ハングリーもクソもない、それはただのシャドーボクシングみたいなもんだった。

そしていまも、突き上げる拳は空を切るだけ。
闇に、ただ、叫ぶだけの日々が続いている。

昨日、日本アカデミー賞受賞のニュースを聞いた。
調べたらギンレイホールでやっている。
すぐに行った。観た。
僕が浪費した14年間をあっという間に塗りつぶしてしまうような113分。
ラスト1分の松坂桃李。
鳥肌。
すべてをさらっていく。

若かった時間を、後悔したくはない。
ムダとも思いたくない。
僕はこれから何があるだろう。
どんな道が残されていますか?
できることを必死にやった先に何がありますか?
プロフェッショナル。たった9文字を目指して、僕はその何倍も何倍もの量の文字を書き、考え、
言葉にして、叫んでいくしかないです。
藤井道人監督、日本アカデミー賞 受賞おめでとうございます。

では、また。


新聞記者
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