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ON AIR#4528 “THE GREAT WAR OF ARCHIMEDES(2019)”

映画
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『アルキメデスの大戦』。
ヤングマガジンで2015年からずっと連載している原作。
この作者の三田さんという方は他に『ドラゴン桜2』も連載中とWikipediaにあります。
以前漫画家をフィーチャーした『漫勉』という番組をずっと視てたので、
漫画家って本当に神経すり減らすとんでもないシゴトだと思っていたのだけど、
これだけヤンマガを代表するような作品を描きながら、
もうひとつこれまた有名な作品を同時に連載する(しかもどちらも週刊)って、
常人には考えづらい……。

オープニングの凄惨かつ迫力に溢れた戦闘シーンから一変、
静かに張りつめたようなシーンの連続、
やがてあがされる日本の戦争における本当の正義とそこに潜む人間の闇、
変拍子を印象的に使ったテーマ音楽、すべてにおいて、単純に映画ファンとしてかっこいいと感じる映画。

この映画、というか原作が、来年開催されるオリンピックを取り巻く問題から着想して製作されたらしいのだが、
思えばオリンピックのメイン会場の予算問題だけで収束するかと思いきや、
カヌー競技会場の屋根問題まで飛び出る始末。
予算削減のために一部の屋根を建設せず、熱中症対策で人工雪を降らせ、結局予算が余計にかかるなんて、
どこまでも本末転倒でおかしい話である。
あげく意味不明な増税の一方で国民の暮らしは上向く気配もなく、子供も育てにくい社会がずっと続く。

この事態を戦時中に置き換える発想もさることながら、
それをいかにも実話であったかのように見せるリアリティも素晴しい。

日本開催のオリンピックの先にあるのは何なのか。
楽しみな一方で、虚栄、やせがまんの連続のために払った犠牲も確実にある。
オリンピック後の経済破綻が恐れられてるなか、
戦争などと重ね合わせるのは非常に罪なことを書くかもしれないが、
誘致成功からやってきたことも、見えない戦争なのではないか。

太平洋戦争のあと、日本人は信じられないような復興を遂げ、今があり、僕たちは生かされている。
『アルキメデスの大戦』で語られた恐ろしい正義が、
2021年以降、振りかざされることがないように、今は祈るばかりである。

では、また。
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