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Radio Wavelog -Contact Of Personality-

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ON AIR#3963 “He's just a wannabe actor.”

僭越ながら
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何かよく解らないのだけど、全然知らない方からSNSでメッセージをもらった。
相手のことは、さっぱり知らない。SNSのアカウントはスパムっていうのかな、
あるいは乗っ取り? とにかくそういう悪質なもののが多いというから、ちょっと身構える。
(なんの悪気もない一般のアカウントだったら申し訳ないのだが)

訊けば俳優志望で、いまはナントカカントカのナントカメソッドを学んでます、という。
で、私が普段どういう活動をしているのか興味があるというので、
「実は舞台やってるんですよ、来月頭に公演あるので、興味あるんなら観ませんか?」
と連絡をしたら、結局何の返信もない。

なにがなんだか。

思えば、「志望」という言葉ほどあやふやで、グレーで、悪く言えば甘えていられる言葉はなくて。
たとえば私はもともと映画脚本家志望だったけど、いまになって思えるのは、
「志望者」でいられるのは、社会人になるまで、あるいは成人?
どんなに長く猶予があったとしても25歳までだ。

志して、望んでいられるだけで認めてもらえる存在でいられる時間は極めて少ない。
そもそも、俳優の場合、「志望者」なんかでいる前に、とっととどんな劇団でもいいから入ってしまって、
「初めまして。いきなりすみません。実は僕、ヤクシャなんです! よかったら次の公演来てください!」
っていきなりSNSで連絡くれるほうが断然かっこいいと思う。
どんだけ胡散臭かったとしても。本気だったら、伝わるものはあるはずだから。

数年前、NHKで『トップランナー』って番組があって、
映画監督の李相日さんが、「映画監督になるにはどうしたらいいですか?」という映画監督志望者の質問に対して、
「いますぐなんでもいいから作品撮ったらいいですよ」的なことを言っていたのを覚えてる。
「コンビニでバイトしながら『僕、映画監督なんですよ』って言っても誰も信じないと思うんですよね」
「だったらなんでもいいから自主映画撮って「監督なんです」って名乗っちゃうほうがいいんじゃないの?」
みたいなことを仰ってて、
その言葉があったからかもしれない。芝居をなんとか続けていけたのは。

私はいまでも映画のシナリオや面白い舞台の戯曲なんかを読んでニヤニヤしたりしているけど、
それはもう「志望」ではなく、「憧れ」なんだと思う。
読むことは、演じるためにやっている、という想いが強い。
そりゃ「書ければいいな」と思うことはあるが、そう思ってる時点でライターの夢なんぞは半分虚無の彼方に消えている。
実際長時間書くのは肩こるし、疲れるし、落ち着かないし。
私の友達や知り合いは、私の数倍努力してあっという間にプロのシナリオライターや作詞家になっていった。
いま、本当に行動している物事のほうが圧倒的に実現性があるわけで、
志望している時間なんてものがあるなら、それをいますぐ挑戦に費やしていくしかないんだよ。
いままさにやってることのほうが、よっぽど望んでいることなんだ。どんなに望んでいないと口では言っていたって。

つまり何が言いたいのかって言うとね、
私の出てる舞台、観に来たらいいですよ。
『母の桜が散った夜』と『閨房のアライグマ』、『ヒーローなんてラララ♪』。
正直、めちゃくちゃ面白いから。
本当の「志」が何か、解るはずだから。

では、また。


osamukumada.jpg
【『皆殺しの天使』で共演した熊田修くんと会いました】
ロビン・ウィリアムズ大好き俳優。
小屋入りしてから空き時間はずっと映画の話をしてくれました。
最高の男です。
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