ON AIR#3738 “Good Spokesman”

昨日の稽古で、ダンスを張り切り過ぎて、
気づいたら、右足のふくらはぎが悲鳴を上げてる。
たぶんプロ野球選手だったら一軍登録抹消レベルで痛い。

長い巡回公演の五年目が終了し、
今日、打ち上げ。
いろいろ伝えたいことはあったのだけど、
本当に伝えていきたいことは、芝居で伝えていかないとね。
ヤクシャであって、劇作家でも演出家でもない私は、
作品そのものにメッセージを吹き込むことはできないけれど、
ヤクシャという代弁者がいなければ、
劇作家や演出家のメッセージを、観客に届けることはできないよね。
想うだけでは何も始まらないのが舞台。
いわば、作家たちの“口”になっていくしかない。
その、“口”の役割っていうのが意外と重要で、難しい。
言い方が悪いとストレートに伝わらないし、
そもそも代弁者に魅力がないと、お客さんは聴いてくれないしね……。

作家性ばかりが取り上げられる業界にあって、
巡回公演は、そういうものとは違う、道徳心や情操教育としての側面がある。
やっぱりメッセージありきじゃないと、意味がないものなので、
私や、共演者を通して、小村代表の想いを届けていくことが一番必要だった。


私がド新人だった頃の『河童の笛』を観たとき、小学生だった子は、
当然、中学、高校生になっているだろうし、
当時中学三年生だった子は、成人を迎える年になるだろう。
ひょっとしたら社会に出ている子だっているかもしれない。
新しい環境で、大変なときは、
自分に素直に、他人に親切に、情を持って生きて欲しいと願っている。


『花咲き山』で私が演じた父親は、
私自身の父親や、世の実際の優しい父親には遠く及ばず、
ダメな父親だったかもしれないけど、
真心を込めて演じました。
心から悲しいことや、辛いことだってあったけど、
そんなこと、大したことではない。

児童さんや生徒さんが、いつか、父親、母親になったとき、
私の演じた父親を思い出してもらえたら、
これ以上の幸せは、ありません。
それだけで、五年間の意味があったってもんです。

生徒さん、児童さん。
この五年間、私は、良き代弁者であれましたか。

では、また。




【左から『八月のシャハラザード』、Aチーム出演の亀田彩香さん、松宮安里さん、Cチーム出演の安藤拓哉くん】

安藤くんは、非常に面白いひと。
一番稽古合流が遅かったはずだけど、
二日で科白を入れてくるのは、意識が高い。
殺陣も上手いし。
同じCチーム。負けてられん。

亀ちゃんと松宮さんは、巡回公演『鬼の小づち』に出演していました。
二人とも、私なんかの何倍も努力して、芝居に向き合っていて、
本当にお芝居が好きなんだと伝わってきた。
俺がとっくに忘れてしまったものを、持ってる。
どこまでもどこまでも、呆れるくらいまっすぐな二人。
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