ON AIR#3722 “Enjoyable”

巡回公演、60ステージ目。
広島県、東広島市にて。

ここのところ、なんだかとても、落ち込むというか、
落ち込まないにしても、気持ちの浮き沈みが激しく、
なんのためにお芝居をやっているのか、理由もつかみづらくなっていて。
いいことばかりじゃないさ。それでも、「ああ、この瞬間のためなら頑張れる」、
みたいな理由づけばかり探しながらお芝居するのも、なんか違うような気がして。
壁にぶち当たるたび、いちいち理由なんか探そうと思っていたら、いつかダメになる。
結果がすべてだし、やりたいことばかりやれるわけではないし、
本当にやりたい、出たいものには縁がない、声だってかからない。
そういうことが続いたときでも自分を保っていくためには、
もっと他の何かが必要なんだなって感じている。

そんな折、今日の公演を迎えて、
鑑賞会を開いてくださった中学校さんの生徒の皆様が、
朗読劇から演劇教室、いろんな面で積極的に参加してくれて、
鑑賞する生徒さんの態度も、それはそれは嬉しくなるほど真面目で、
それでいて、楽しんで観てくれて。
だから演じる前に、
「生徒さんがこんなにも楽しんでくれるなら、一度雑念を捨てて、初めてお芝居をやるようなつもりで、思いっきり楽しもう」
と決めて臨んだ。
そしたら、思いのほか、すっきり腑に落ちたのだ。

初めてのように楽しむってことは実に難しい。
でも最初は楽しいからやり始めたし、
楽しいから続けて来られた。
なら、その最初の単純な動機だけで演じることが、
いまの自分には合っているんじゃないか。
上手くやることにこだわり過ぎて、もっと大切なお芝居のエネルギーを、
誰にも届けることができずに終ってしまうのは、一番寂しいことではないか。

今日は、楽しくできた。
もちろんそれだけではいけないのがこの仕事だけど、
私みたいな大人が子供に教えられるのは、
お芝居の楽しさ、面白さであり、
仕事は、案外楽しいってことでもあり、
大人になることは悪くないということだ。
(そして、そのための、勉学は必要ということも)

明日は東京に戻り、
『八月のシャハラザード』の稽古。
こんなクソ俳優でも、なんか伝えられること、あればいいけどな。

では、また。

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