ON AIR#3689 “My Curiousity”

三週間ほど、東京を離れる日程なのだが、あっという間にそのうちの二週間が過ぎてしまった。
いまは大阪にいるけど、自由はそんなにないし、
地方に泊まったりすると、映画館がすぐ近くにあるはずもなく、
TSUTAYAもない地域だっていっぱいある。だから映画なんてなかなか見られない。
旅先ではせいぜい、贔屓のプロ野球チームの試合経過を追うくらいだ。
ツイッターがどうしてもあんな調子になってしまうので申し訳ないのだが、お許し願いたい。
映画を観たい、映画を観たいとは常日頃考えている。
舞台をやっている以上、演劇も機会があればたくさん観たいのだが、
心を動かす流れ、感情の起伏などを疑似体験するには、映画のほうが、自分には役立つと考えている。

映画が観られないぶん、本だけはちょっとずつ読み進めている。
遠藤周作の本を読み終ったので、軽く記しておく。

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『ボクは好奇心のかたまり』。
大作家の書くエッセイ。
『沈黙』の映画化で話題ではありますが、
これ自体は軽妙でとても読みやすい本。
ほんとうにとぼけたことばかり書かれているのだけど、
最後の最後、『小説家になってよかったこと』という項目の話が実によかった。
これは読んだひとにしか解らないけれど、
実に著者の信条、人柄が出ている、優しい生き方の話だった。
どうも、この最近の社会は、赦す、赦さない、赦せない、という話が多いような気がして、
自分がいざそういう他人に対する怒りを覚えたとき、
長い時間をかけてでも、最終的に、赦すことができるのかということを考えている。
これは、役者を続ける上で、とても重要な価値観なのではないか、と……。
許しや浄化っていうのは、ドラマには欠かせないものだから。
このエッセイを読んだことで、考えていくべきことがまた増えたような気がしている。

これは父の実家に置いてあった本で、
自分が親戚に許可を得て譲ってもらったものなのだが、
実に10年近く、部屋に置いたままで、今日までずっと読んでいなかった本だった。
そういう本が、実はまだまだ、あるんだな。

また、次の本を読みたいと思います。
では、また。
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