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映画

ON AIR#3656 “THE TWILIGHT SAMURAI(2002)”

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巡回公演、5ステージ目。
山梨県、南アルプス市にて。
冷静に考えたら、南アルプス市、いい名称だよな。
南アルプス市出身です、なんて言ってみたい。
生まれ、埼玉ですけど。

明日は、公演後、『鬼の小槌』班の手伝いへ。
最初、自分も出演する予定だった演目が、
結果的には、いままで通り『花咲き山』になったのだけど、
二週間、時間のあるときに見学に行って、
自分自身を見つめなおしたことが、
『花咲き山』の自分にとっても、いい結果に繋がるんじゃないかって思っている。
何より、このひとたちのために、自分も頑張りたい、
そう思えることが、ありがたいこと。


ところで、映画の話をちょっとだけ。
山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』を見ながら飯食ってたんだけど、
これ何年ぶりに観たのかなあ。
たぶん、どっかの映画館でリバイバル上映されるたびに、
足を運んで観に行ってたはずなんだけど、
なんか、今回、他人が見たら引くくらい泣いてしまって。

とにかく、本物にしか見えないんだよね、すべてのことが……。
いつの間にか15年も経ってしまった映画で、
見るたびにそれなりに、感動していたはずだったのが、
今回、しばらく泣きやむことができなかった。

舞台ではないから、映画は変らない。
変ったとすれば、観た、私自身のほう。
自分自身のどこが変ったのかと問われると、すぐには答えられないんだけど、
父親の立場を演じるようになったのは、一番大きいかもしれない。
子供の目線からしか観られなかった映画のなかの何かが、
今回、真田広之さん自身のことを必死に解ろうとしたってことなのかな。

実はこの数日前に『隠し剣 鬼の爪』も観ていて、
これは昔から大好きな作品で、これこそ傑作だと、いまでも信じているけど、
今回、なんか考え方が変ったかもしれない。

現実は映画のようにはいかない。
何もかもハッピーエンド、というわけにはいかない。
でもだから、面白いという部分もあるし、
それでなくても、映画のような心を持つことはできるよね。
だから、自分は映画の世界が好きだし、
俳優として映画のような心を持つことに、誇りに似たものは感じています。

では、また。
プロ野球ばっかり好きだと思ったら、大間違いなんだぞ!


twilight-samurai.jpg
【たそがれ清兵衛】
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