FC2ブログ

Radio Wavelog -Contact Of Personality-

ARTICLE PAGE

ON AIR#377 ~重松清 「世紀末の隣人」~

書籍
  • comment0
  • trackback0
シナリオ論。
映画「切腹」は面白そうだ。
あの身の引き締まる音楽の使い方がいい。


世紀末の隣人
世紀末の隣人(講談社文庫)

重松清のルポタージュ作品。
現代の日本が抱えるさまざまな問題を重松が実際に取材をしていく内容。
しかしながら、直接現場に飛び込んでどうこう、というより、その現場によって影響を受けた場所や人を見ていくのが他と違うところ。

読んでいて、昔懐かしい(と言っては不謹慎かな、風化してしまったと言うほうが正しいか)事件や、社会問題が並んでいて、自分自身も忘れてしまっていたことが多かった。

宮崎勤 酒鬼薔薇 てるくはのる 
多摩ニュータウン 池袋通り魔殺人 ヤラセ
少女監禁 バスジャック 和歌山ヒ素カレー
日産 AIBO

ざっとこんな単語が、読者の記憶のフィルムを巻き戻していく。
そして、今までわかることのできなかったことを、わかるためのルポタージュが始まる。

これからはライブドアの事件が過去になり、徳山工専の殺人事件が過去になっていって、みんなに忘れられていくだろう。

「多きな少年事件が起こるたびに、皆さんは言う、学校は何をやっていたんだ?行政は?国は?僕はあえて皆さんに問う、あなたは何をやってましたか?」
というようなことを言ってたのは、夜回り先生だったっけ……。
この本を読んでいて彼の言葉をふと思い出した。

わからないことから逃げているのは、隣人だろうか、それとも。
スポンサーサイト



Comments 0

Leave a reply