29 2006

ON AIR#372 ~本多孝好 「FINE DAYS」~

この日は四年生の先輩と一緒に帰った。
池袋ですごくためになる話をしていただいた。
学科のことで少し悩んでいたが、少しだけ楽になれた、と思う。

FINE DAYS
FINE DAYS(祥伝社文庫)

カバー買い。
慶応出身の作家だとは知らなかった。
著者初の恋愛小説、らしいが。


全四篇。

「FINE DAYS」……表題作。不良の主人公とその友達が不良として上に立っている学校に、ある不思議な転校生が……。若い人の生きることに対する閉塞感をさらっと書いているのが印象的。ミステリー要素が強い。

「イエスタダイズ」……3人兄弟の不良の末っ子が末期癌の父親にある頼みごとをされる。その頼みごとを聞いた主人公に不思議な出来事が起こる……。愛と現実の摩擦を描いた、かなり切ないラブストーリー。若い人には是非薦めたいし、僕の親の世代にも伝わるものはあるのではないだろうか。オススメ。僕らがもし親の恋愛を知っていたら、いったいどんな人生を選ぶだろうか。

「眠りのための暖かな場所」……こりゃ、恋愛小説というか、ミステリー・ホラーだろ。かなり背筋がゾクゾクするぞ。最後の種明かしは圧巻。これは、かなり上手いし、面白いこと請け合い。

「シェード」……クリスマス。彼女にあげたかった店のクリスマスプレゼントが、売れてしまっていた。そのお店には優しげな老婆がいて……本作の中では一番直球だけど、微妙に手元で変化するような恋愛小説。恋愛だけをテーマにして書いているので、甘酸っぱいような苦々しいような、片思いなんだか両思いなんだか、複雑な大人の恋物語がすっと胸を刺す。


オススメなのは断然「イエスタデイズ」。すごく切ないよ。

個人的に一番好きなのは「シェード」。主人公がどこにでもいるような男だから共感しやすかったのかもしれない。本当にもどかしくていい。

さて、皆さんはどれが気になる?
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2 Comments

藍色  

こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

2010/08/12 (Thu) 14:18 | EDIT | REPLY |   
のび">

のび  

コメントありがとうございます。

のび">

>藍色 さん

トラックバック、ありがとうございます。
お返しのトラックバックしておきます。

『イエスタデイズ』、いつのまにか、映画化もされてたんですねえ……。

2010/08/12 (Thu) 14:56 | EDIT | のびさん">REPLY |   

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