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ON AIR#369 ~恩田陸 「夜のピクニック」~

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やはり人に出逢うのは素晴らしい。
嫌だったことを忘れられる。
一人になりたいとき、一人が寂しいとき、忘れられない言葉がある。

「逃げられない現実から、目をそらしたいこともあるんじゃないかな、人間さ」

ドラマ「あいのうた」からの台詞。

今日は後期の初部会があった。
大変ではあっても、楽しい人や楽しいことがたくさんあるこの部会は好きだ。いやホント。お世辞じゃなくてね。


そんなわけで、今度、ロードハイク、通称ローハイという行事があるんです。
ニチゲイの文化部連盟の行事なんですが、夜集まって、夜通し歩き通し、途中には実行委員の方々が数々のネタポイントで待ち構えるという、世にも恐ろしく楽しい行事です。
歩いてる時はきっついですが、歩き通したあとは、「なんだかわかんないけど、なんかセイシュンっ!」って気分になります。
先輩と知り合えました。

20060929011414.jpg
夜のピクニック(新潮文庫)

最近、映画化もされた青春小説。

修学旅行ではなく、24時間歩き通すという異様でありながら不思議とどこかで記憶に残る大切な行事、歩行祭の物語ですが、予想以上に楽しかった。

歩行祭で人が死ぬとかそういう大事件は起きず、ただただ歩き続けるそんな作品なのに、まったく飽きずに読めるのは、きっと主人公の心理描写が丁寧だからなのかも。

本作には印象的な言葉が多くて、恩田さんの言葉や地の文の使い方はまねしてみたくなる。
特に、物語の核になる言葉の出す鮮やかなインパクトは好き。
「雑音」「ただ歩く、それだけのことなのに」「フィルム」などなど。

くだらないものをどうして真剣にやるのか。人生の意義を問う、そんな一面もある。
だが、一方で友達の良さ、人と人のつながりなどの爽やかなテーマも純粋に追ったりしていて、小説としてかなり完成度の高い作品だと思う。

どこか近くに置いて、暇なときにもう一度読み返したい本です。


個人的な話ですが、戸田忍がめちゃくちゃ好きです。
恋をしてしまいました。
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