20 2016

ON AIR#3433 “Sento Story”

巡回公演、17、18ステージ目。
宮城県は石巻市にて。
どちらも時間が少なくて大変だったけど、なんとか乗り切った。
芝居の反省もいろいろあるんだけど、きょうはこのへんで。

宿の近くに銭湯があったので、上辻と二人で入りに行った。
震災で一年ほど営業ができなかったというが、心あるひとたち、ボランティアのひとたちのおかげで、
2012年に再開した銭湯なのだそうだ。
脱衣所には、ゆずを送ったのだという富山の小学校の生徒が残した、多くの寄せ書き、
そして美しく大きな千羽鶴。印象に残る場所だった。

銭湯の前には、地震の影響で、家が壊れてしまったところが更地になって残っていた。
たとえ津波に飲まれなくても、地震が大きければ、古い家なら簡単に壊れてしまう。
大きい都市なので、私のいるところは比較的被害が少ない(それでもけっこうな被害だったはずだけど)地域なのだけど、
ちょっと山に上がって海辺を見渡せば、言葉も出ないほどの景色なのだという。

石巻でもね、多くの子供が亡くなったんだよ、と番台さんは静かに語り続けてくれた。
知らなかったことが多すぎて、いかに自分が当事者でないか、よそ者なのかということを痛感した。
平和に暮らしているこの石巻の風景の、ちょっと先には、まだまだ、悲しみの痕が残っている。

あのとき亡くなった子供のことを想い、いまを生きている子供たちを想う。
なぜ、私は生きているのか、君は生きているのか。
そしてともに生きていくために、どうしたらいいのか。
石巻で公演をやる意味というのをもう一度考えなくちゃ。
おこがましいかもしれないけど、何も伝えられずに演劇をやるだけじゃ、巡業の意味も、この作品の意味もきっとないと思うから。

そして同じように、いつか、熊本、大分で公演をやる日のことを考えよう。
いつかまた九州に行ったら、また違うことを、覚え、新たに知るんだろうな。

では、また。
来月で、熊本地震から半年。
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