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ON AIR#364 ~佐々部清監督作品 「出口のない海」~

映画
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少し前、某友人とメールしていて、

「GO」を読んで素晴らしくて感動した、なぁんてありふれた内容のメールを送ったら、こんな返信を頂いたのです。

『GO』読んだんだーΣ(・∀・)のびちゃんは何でも褒めるから優しいねぇっ笑゛

たぶん怒らないと思うのでそっくりそのまま載せてみました。
僕はとりあえずなんでも褒める人のようです。確か他の友達にも言われたような気もします。

いやしかし、僕はけっこう批判をすることだってあります。
最近の記事では「明日の記憶」なんかそうだろうし、小説でも、「セカンド・ショット」なんて凄いけなしようだと思います。小説好きではなかった時代なのでかなり未熟な感想ですけどね。

まぁ確かにそういう批判的な感想もあるんですが、
僕は基本、その作品の魅力とかをどんどん書いていく性質のようです。
というか、悪いところを見つけられない、悪いところに気づかないドンカンな部分もあるのかと思う。
映画を志す人間としてそれはどうなんだ、と自分でも思いますが……。

しかし自分はこのダメブログに、作品の感想を書くときは、映画を志す人間である前に映画(+小説)に恋をする人間でありたい、と思う。
そんで、偶然にもブログを読んでくれた人にほんの少しでも、映画と小説に興味を持つ、魅力に気づくキッカケを与えたい。「へーこんな映画あるんだ」「こいつ読んでばっかだな」って。

「活字離れ」「映画離れ」の現代社会を変えようとかも思ってないし、どうせ自己満で書いてんだから、別に文章を読んでくれなくったっていい、「映画」とか「小説」という単語が頭に入るその事実だけでもいいと思う。

ほら、恋をしていると好きな人のいいとこばかりが見えるじゃない?
そういうときって、この上なく胸がときめいて、幸せな気分じゃない?
自分も嫌いならまだしも、人の悪口をいってる人を聞くといい気持ちはしないけど、人の恋バナ聞いてると嫌でもテンション上がります。「えーなんでアイツのこと好きなん?」「相談にのってやるよ」とか。
そして往往にして話してしまった恋の話は噂になって広まってしまうのだ(笑)

それと一緒。だから何か観た映画とか小説の魅力を人に伝えたいし、誰かにときめきと興味を与えたいのです僕は。
それなら、批判するより、支持の言葉を使いたい。ただそれだけ。

最近は悪い意味でカッコつけた分析をしがちなので、反省することもあります。
そ、感想を言うだけじゃ駄目なんだよ。私の場合。


結局その友人にはその理由を返信することはなかったのですが、こういう形で返信してみました。

さて今回は、「返信」という主題歌が話題のあの映画の感想を書こうと思います。

出口のない海
出口のない海(2006)

神風特攻隊、戦艦大和などの影に隠れたもう一つの哀しい戦争の事実「回天」、それを描いた横山秀夫の同名の原作小説を、なんとあの山田洋次が冨川元文と共に脚色。
そして、監督には「四日間の奇蹟」と、横山秀夫の「半落ち」を映画化したことで有名な佐々部清がついた。

残念ながら「四日間の奇蹟」と「日はまた昇る」を観ていないのだが、僕は佐々部清監督が大好きだ。
今回も、大好きな監督なだけあって、またまた沁みるものを観せてもらったというのが率直な感想。

じゃぁなんでいいのか教えてよ、と言われると、どうも困ってしまうが、とにもかくにもこの佐々部作品の独特の雰囲気というのが、いつも僕をスクリーンの中に連れて行ってしまうのだ。

気をてらわない、とても素直な撮り方ができているから、逆に山田洋次が伝えたかった脚本のテーマとか、悲しみとか、人に対する愛しさとかが汚されることなく伝わるんだよなぁ。

こういう映画は僕の目標でもある。家族とか恋人を想う気持ちを照れもなく伝えようとしているシナリオに、奇抜じゃなく、一見面白みに欠けるけど一途に純粋に映像の美しさを捉えた映画。

冒険映画、怪獣映画、息も詰まるサスペンスなど、これとは正反対の映画にも目標にしたいストーリー作りの面白さはもちろんあるんだけど、本作が作り出す滲むような切なさは、最近の映画からどんどんなくなってきてるような気がする。
おそらく他の監督が撮ったら、戦闘シーンの映像に重点を置いて撮るだろうし、そういう監督の方が近年は増えているんだと思う。

だからこのシナリオは、佐々部清にしか映像化できなかったと、僕は思うのであーる!!

シーンの一つ一つに脚本の力を感じられる素晴らしい一作です。ファンとしての感想になってしまいましたが、本当にオススメ!



いつか佐々部さんには時代劇をやって欲しいな。
それが重松清さんの作品を映画化して欲しい。彼の家族をテーマにした作品はきっと佐々部さんにも伝わるはずだから。
2大キヨシがタッグを組んだ!なぁんてね。そんなことを夢想します。
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Comments 2

某友人  

確かに怒りませんわー笑”
ってか、むしろ長い返信ありがとうみたいなねっ。笑”

ブログを読んでくれた人に、その作品の魅力を伝えるのは素敵ねっ。
そうやって、ブログで感想たくさん書いて魅力を伝える力を養っていけば、
のびちゃんの脚本も自然と魅力を帯びたものになるかもね!

脚本家としての第一歩はブログからだー(>∀<)ノ”笑

2006/09/23 (Sat) 00:46 | EDIT | REPLY |   
のび太は受験生  
コメントありがとうございます。

こんな感想でどれだけ伝わるか謎ですけどねぇ。ま、いいんですよ、自己満ですから(笑)
好きだからこそ批判もOKという方もいらっしゃいますからそれは人それぞれなんだと思います。

傑作の定義も駄作の定義も、きっと本当はどこにも存在しないと思うので、とにかく心に響いたものをなんとか言葉にしてこれからも伝えていきたいと思っています。

文章力、アップしてるんですかねぇ、果たして……。

「出口のない海」は個人的にかなりのオススメ作品です。ゼヒゼヒ。


ぬ、ぬーん!!(台無し)

2006/09/23 (Sat) 02:07 | EDIT | REPLY |   

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