ON AIR#3218 “Sunao ni Narenakute”

人間、ほんとうに怒り心頭状態になったときや、深い悲しみ、絶望状態にいると、
案外黙りこくってしまったりするもんだということをよく聞く。
ブチ切れたヤバいやつや、本当に悲しみにくれてるひとを、私も見たことがないわけじゃないので、
そう云われてみると確かにそうなのかなあ、と。

それに比べれば、私の怒りや悲しみや絶望なんてのは、
大したことじゃねえんだなー、と思う。
まさにその当事者としているときは、周りなど全然見えていないものだけれど、
あとあとになって、冷静であれなかった自分を悔やんだりもする。
素直になれなかった自分というのは、のちの自分にしこりを残す。

自分では判らないのでアレだが、私は機嫌というものが顔や口調に出やすいらしい。
どう考えてもオマエ俺とそんなに付き合い長くないだろってやつにまで云われてしまう。
まあ、これは怒り限定の話か。

ほんとうにつらいときは、つらいと言い出せないことだってある。
つらいときにつらいと言えない。言える相手がいないのは寂しいことだ。
言ってもむなしいことに気づいたときはなおさらつらい。
だから、ぐっとこらえることもある。

SNSに吐けば多少なりとも回復するのかもしれない。
吐きたいひとは吐けばいいとは思うが、自分自身の場合はそうもいかない。
職業柄といえば聞こえはいいだろうが、ヤクシャというのはそこんところがややこしい。
ちょっとした愚痴が、要らぬ詮索をもたらし、心無いひとによってさんざんっぱら盛られて提供されてしまう。
私みたいな無名の俳優ですらそうなのだから、
世の一流芸能人の方々の苦労は察するに有り余る。

『ダイ・ハード』シリーズで、ブルース・ウィリス扮するジョン・マクレーン刑事が、
ワルもんをやっつけたあとや、やっつけるとき、トドメの一発を放つとき、
「イピカイエー、くそったれ!」
ってよく言ってるが、あの科白の素晴しさといったらもう。
どんな不運に見舞われても、どんなに怒り狂っても、あの痛快な一言で万事OK。
観客も、そしてジョン・マクレーン本人も、カタルシスを得るわけである。
「イピカイエー」に彼のフラストレーションすべてが集約されていると言ってもいい。

人生、嫌なこともあれば良いこともある。
なんとなくツイてないように思うとき、それはそう思ってるだけだ。
ツイてると思うとき、嫌なことに無意識に目をつむっているだけだ。
良いことも嫌なことも、結局のところ、そう見えるだけなんだ。
それならばいっそ、ちょっとでいいから、素直になったほうがいい。
意固地にならないで、ひとの言い分を少し聴いてみたほうがいい。

鏡に映る自分に問う。
もっと素直になったらどうなんだ、おまえ。
……できりゃ苦労しないんだけどさ。

では、また。
面白いのに意地で批判したり、面白くないのに「よかったよ~」って言わなきゃいけないのも、しんどいものだよね。




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【ゆくあてもない旅に出たい】




♪Hard To Say I'm Sorry/Chicago
これ『GLORY DAYS』だろ!
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