ON AIR#3206 “Delicious Apple”

ストレイドッグの舞台、
西原祭、『ぼくんち』、『女の子ものがたり』が無事千穐楽を迎えまして。
同じ時期には先輩が『明日から来た男』をやっていたり、
先週には『月と箱舟』ですとか『音楽室の神様』もあって、まさに総動員、怒涛の勢いという感じで。
次は『へなちょこヴィーナス』もありますし、映画祭もやってきます。
どうぞお付き合いいただけたらと思います。


舞台版の『女の子ものがたり』って、『上京ものがたり』も入ってるから好きなんだよねえ。
ひとそれぞれ、「上京」という言葉がとても似合うひともいれば、
東京が故郷で、移り行く街をずっと眺めてきたひともいる。
なんかそういう、誰かにとっての「東京」観が、ひとりの「女の子」によって映し出されている。


故郷の国を出て、東京にやってきたひとがいる。
東京を離れ、家族で地方に引っ越す家族の話。
いつかまた生まれ育った東京に戻ってくると誓う子供。
稼ぐためにやってきた日本で、結婚して家族を作った親。
住めなくなった東北を離れやってきた東京の下町で、かけがえのない友に出逢った老婆。
東京の高校を出、腕一つ、東北で夢を摑まんとする若者。

行きついた場所が、素晴しい場所とは限らないし、
親しみのある場所に残ったことが、間違いだったと気付くこともあるかもしれない。
それでも、たったひとつ、わかっているのは、
残るここにも、旅立つ先にも、きっと新たな大切な出逢いが待っているということ。

人生って、そういう面白さがあると思うんだよね。
産まれる時代も場所も、親も選べないまま、気づいたら生きていて、
確実に、死ぬまでは生きなくちゃいけないわけで。

それでも思い通りにならないところにこそ、美しさって、あるんだよね。

『女の子ものがたり』の主人公の親や友は、傍から見ればどうしようもない人たちばっかりだったかもしれないけど、
主人公に、確実な故郷の風景と、東京という未来を与えてくれたじゃん。
東京で出逢ったひとたちだって、現実を映しだす鏡としてそこにいる。
それって、なにもかもが便利という曖昧さに濁らされる現代において、すっごく貴重だし、偉大なことですよね。
だから、ちょっと私は羨ましいんですよ。そういう人生を歩みたいかと訊かれれば、断っちゃうと思うけど……。

誰もが故郷らしい故郷を持てるわけではないし、
東京に人生や夢や目標の行き先を委ねるのだって、
(若いうちは気づけないだけで、実は)勇気だけではできない恐ろしさがある。
だから、私の親や、故郷の友達、東京の友達には、感謝しきれないくらい感謝をしています。

親は転勤もせず、家庭が破綻せず、自分のやることを応援してくれて……。
子供のために、いろんなことを犠牲にする。
いまの私が急に親になったとしたら、そんな覚悟も余裕もない。

友は、私の人生の分岐点で必ず道しるべになってくれた。
離れ離れになっていても、どこかで繋がっている。
会える、会えないということが問題ではなく、また会いたいと願える関係が、何より幸せなことなんだ。

ひとと、ひととを繋げるものって、
決してスマホの画面の中にあるんじゃない。
心の糸というには、少々キザったらしさが過ぎるかもしれない。
でもね、
見えぬけれども、あるんだよ。
見えぬものでも、あるんだよ。


尻切れトンボで終りますけど、眠いのでここまで。
では、また。
次の西原演劇祭でお会いしましょう。

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【うちの玄関にて】




♪キラーチューン/東京事変
“STRAYDOG”での椎名林檎の登場率よ!
『閃光少女』、『キラーチューン』、『本能』、『歌舞伎町の女王』、『女の子は誰でも』……。
えっと、あ、あ、あとなんかありましたか!?
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