ON AIR#2953 “Rakuyo 2014”

76公演目。
和歌山県内で公演をしたあと、急いで撤収作業をし、和歌山発、徳島行きフェリーに乗って移動した。



北海道で公演するときなどは、フェリー移動が必ずついてくるのだが、今年は北海道で公演をやらなかったので、今回が初めてである。
なぜか船の移動というのは、胸が躍る。
飛行機(苦手なのだ)なんかより断然楽しい。



「とまこまいはつぅ~、せんだいいきふぇりぃ~」
場所こそ違うが、吉田拓郎の『落陽』などを歌いたい気分になる。
乗客には平日にも関わらず子供もいたし、なかには四国遍路に行くであろうお客さんなどもいる。

私はお遍路などはしよう思ったことはなく(ただ、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼は興味があるが)、わざわざ苦労してまで日本中を廻ろうとは考えてもいないのだが、吉田拓郎の『落陽』にある、
「この国ときたら賭けるものなど無いさ だからこうして漂うだけ」
という歌詞が、いまになって解るような気がしている。

この国のそこらじゅうに漂っている、「何をしたって何も変らない」という、カビ臭い諦念のようなものに、誰もがみな、侵されているように思えてならない。一人の狂気のような経済政策や国防論に、興味のひとつも示さない若者たち。誰も怒らない、立ち上がらない。どうすりゃヤれるか、どのようなズルをして単位をもらうか、そんなことしか考えていないのだろう。

俗世を捨て、無限の深い闇のような生活のなかから抜けだし、さすらうことは、それもまたひとつの「選択」なのかもしれない。

この国の陽は、昇ろうとしているのか、沈もうとしているのか。
いろんな理由があって、このちっぽけな船に乗り合わせた偶然を想う。
どこかで会おう、生きていてくれ。

では、また。





♪ 落陽 - 吉田拓郎
スポンサーサイト

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する