ON AIR#2719 “Love, Reign O'er Me.”

『閨房のアライグマ』の、初回公演が終った。

舞台の醍醐味というかなんというか開演直前まで変更点もあって。
時間に追われながらも疾走するような上演になった。
出演者全員の魂が乗り移る舞台になっていたらうれしい。

一方で、自分自身のことを考えると失敗は背負うしかなく。
もちろん次に活かしていくしかないのだけど、一度きりしか観られないお客様がほとんどなんだから、そういう意味ではただ申し訳なく、悔しく課題ばかりの初回だったような気もする。
メジャーリーグに進出した田中でさえ、「課題ばかり」と自評しているんだから、自分みたいなペーペーは、もっともっとはいずり回って立ち向かわないといけない。

学生時代によくしてくれた先輩が観にきてくれたり、学生劇団のときの仲間が観てくれたりして、とても嬉しかった。
先輩は婚約者と来ていて、学生劇団の仲間のほうは(いつのまにか)結婚していた。
ZIPANGU Stageさんでお世話になった先輩女優さんも既婚者である。
それぞれがそれぞれに、「護らなきゃならないもの」を持っているんだなあ、と、キャスト見送りの時間にちょっと思った。

自分にはあるか?
「ひと」でなくてもいい。確かなひとつ、何を犠牲にしてもいいようなものを持てるか?
『閨房のアライグマ』にも共通する、人生というドラマを生きるひとりの男として。

舞台は再会の場所である。公演のたびに、久々に会えたひとを想う。
『母の桜が散った夜』でもそうだ。
再会することで、小さな静電気程度でもいいから、人生にちょっとした煌きを起こすのも、悪くない。
こういうことをしていなければ、いまこうしてお互いの健在を確かめることなどできなかったかもしれないのだから。

久々に話した電話口の親友の声は、ずっと感極まって涙ぐんでいた。
それだけの作品に出ているのだ。
誇りに思うからこそ、明日へ向かって、恐れず、突き進んでゆく。

確かに感じる。
『母の桜が散った夜』も『閨房のアライグマ』も素晴しい舞台作品だ。
遅咲きの桜を、見に来ませんか?
シアターサンモールという閨房で、お待ちしています。

書き殴りのような文体になってしまったけれど、明日も早いのでこのへんで。
では、また。




Pearl Jamで、『Love, Reign O'er Me』。
映画、『再会の街で』という映画の主題歌。原曲はあのThe Whoである。
9.11で最愛の家族を失った親友を描いた物語である。
大事なものを失っても、生きていかなきゃいけないんだ、と、強く教えられた映画。
喪失と向き合うことを問うテーマは、今回の舞台と共通しているかもしれない。
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