ON AIR#2593 “The Native Dancer”

こんばんは。
『夫のカノジョ』、観てくださいましたか?
って、自分は出演してないですけど、住吉真理子さんの全力さわやかフェイスに感動しましたね。
先輩は見えないところで非常に努力されている方なので、もっと活躍して欲しいです。
もちろん自分もがんばらないといけないわけですけど。


今日はクリスマスライブの稽古をやった。
気づけばあと一週間ちょいで本番当日である。
ダンス稽古だったのだが、いきなりやって、けっこうだいたいの振りは覚えてしまった。
後輩の若手頭、佐々木直樹が、
「田嶋さんほんま覚えるの早いっすわ」
と言ってくれたが、そんなことはないと思っている。
決して謙遜ではなく、本当にダンスは苦手で、できればダンスのある公演には出たくないと思っているし、
(そんなこと言ってると自分の劇団の全ての公演は出られないけれど)
それこそオーディションのときから大の苦手で、『アロハ色のヒーロー』では本番四日前にダンスを外され、また『ゴジラ』では本番直前にすっごい怒られて凹まされていた……。
そんな自分が、後輩に「早いっす」と言われるようになるのだから、人間、やればできるのである。
何が変ったか。
強いていうなら体全体を動かすことに耐えられる体力がついたことと、
(おそらくハタチそこそこの頃の二倍は体力あると思う)
あと精神的には「無理だ」と思わないようになったこと、あと、踊るのがけっこう楽しくなってきたことくらいだろうか。本当に簡単な理由でしかなく、本人はいたって、技術が上ったとは思っていない。
あとはもう、気持ちで踊るしかないのではないか。
何も若いときからダンスを日常的にやっていたわけではないのだから、いまさらやっても差があるのは決まっていて、もう自分はダンサーだと暗示して気持ちだけはノリノリでやるしかない気がしている。
高校のころ、ダンス部に入っているクラスメイトの女の子がとてもキラキラしていたのを覚えている。あのひともきっと、気持ちで踊っていたんだろうなと思う。
一昨年、赤坂で演った『女の子ものがたり』を観に来てくれていて、同窓会的なことをしたらその中に彼女がいた。
下の名が、主人公と同じで、まるで自分を見ているようなそんな気分になったのだという。
「ダンスやってたよね」とそのひとに話したら、それを覚えてくれたことが心から嬉しかったらしく、寝る前に長い応援メールが来て、こちらまで泣きそうになった。
いま、あのひとはもう、ダンスをやっていない。どこにでもいる、社会人のひとりなのかもしれない。
ならば、その分、自分が踊れるようになりたいのだ。
わざわざ見に来てくれたあのひとの“ものがたり”のために。

そしてもう一度……見に来て欲しいな、できれば……。


では、また。

「最後にもうひとつ。踊っている時はどんな気持ちが?」
「さあ……いい気分です。最初は体が硬い硬いけど、踊りだすと何もかも忘れてすべてが消えます。何もかも。自分が変って、体の中に炎が。宙を飛んでいる気分になります。電気のように。そう電気のように」――映画『リトル・ダンサー』より




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