ON AIR#2578 LINE

LINEを始めてみた。
LINEのことをうまく説明するのは難しい。
まぁ、グループを作って、その中でメールで会話できるシステムのSNSである。
最近では、確か石原さとみさんが出てるCMだ。
ああいうふうに、電話での会話もできるんだろう、きっと。

ストレイドッグで僕も含む若手部門の者たち(いまがわさんもいるけど、いまがわさんは心が若いので)は、
一応メーリングリストに登録していて、
特定のアドレス宛にメールを送れば、連絡事項がみんなに行き渡るようになっていた。

ところがある頃から、そういう連絡がぱたりと来なくなり、
どうしたのかなと思っていたら、みんなLINEで連絡をとりあっているではないか。
お手伝いであるとか、誰が体調不良で稽古行けないであるとか、
そういう情報は、メーリスではなくLINEでやっていると。

最初は「まぁいいか」とやりすごしていた。
なにせ、Twitterだって、最初は抵抗があってやらなかったヤツである。
Facebookもこの先やるつもりはないし、mixiなんて私の学生時代に流行りまくっていたけど、何が楽しいのかさっぱりわからなかった。
FacebookをはじめとするSNSなんて、最初はなくても全然困らなかったはずなのに、ちょっと前に『ソーシャル・ネットワーク』なんて映画が有名になったせいで一気に日本でもやる人が増えてしまった。
こういうとき、文化芸術というのは恐ろしい。ひとつの社会現象を一発で作ってしまうのだから。

そういう、新しいものには目を向けないというひねくれた感情のせいで、LINEの存在を無視していくうちに、
いつしか私は劇団の情報を得るのが一番遅く、いつも一歩出遅れるというか、取り残されてしまっていた。
それを一番感じたのは新年会LIVEであった。
稽古日程やスタッフワークなど、全然わからないまま話が進んでいて、あの短い稽古期間でてんやわんやになってしまったのだ。

ということで、このままではいよいよ困るので、
いまがわさんが加入したという情報を受けてから、
ようやく私も加入してみたのだった。
もちろん一番最後、私が加入したことでついに若手組は全員グループに入ったのである。
私もようやく慣れてはきたが、通知メールを停止させたりするのに苦労した。
あと更新の確認の仕方がよくわからない。
いちいちブックマークから更新されてるか見ないといけない。
それもそのはず、私以外の劇団員は全員スマートフォンなのだ。
全員である。
びっくりした。
私だけじゃんガラケー。
俺だけじゃんボタン式。


劇団メーリスはおそらく使わなくなる。
僕が学生時代は、メーリスが一番の有効な連絡手段だったはずなのに、
というかメーリスも当時は画期的なシステムだったはずだ。
だがいまはLINEのおかげですべてが確認できてしまう。
思えば、BBS(ネット掲示板)だって、いまやSNSにとって代わられている。
そっちのほうが確実に便利だし、いつかは消え去ってしまうのだろう。

バイトでよくある「スタッフノート」とかだって、
そのうち、採用されて契約書を書くときに、「LINEのアカウント記載欄」にアカウント書かされて、出勤前に
「オープンスタッフさん、ココアパウダー発注済です。仕込みのときに古いのと新しいのがわかるように倉庫に保管しておいてください」
を確認することになったりするんじゃないのかね。

それでも、どんなに便利なコミュニケーションツールがこの先増えようが、
それが必ずしもコミュニケーションを発達させたり、豊かにすることにはならないんじゃないかって思ってる。
別に、あけおめメールじゃなくて年賀状をちゃんと書きましょうよということではなくて。
コミュニケーション、報連相が楽になるということは、便利になっている一方で、余計だったものを省いているだけなのかもしれない。
その余計なものは、気持ちであったり、想いであったりするわけだけど、その余計な、わかりにくいものがあったからこそ、密に相手の意図を汲もうとできたのもあったはず。
いまはそれが全然できなくなってきてるからな。
相手に何の悪気がなくても、ひどく傷ついたりすることもあるからな、最近。
そういうのが、今流行の「疲れ」につながっているのだとしたら、結局は、
人が人と話し合っていくことに勝つコミュニケーションツールは永遠にできないってことなんじゃないかね。
その人自身が見えないと、すべてが薄くなっていかないかい?

しかし、自分だけスマホじゃないのはびっくりしたよ。
「田嶋は××の息子」「×××」ってドッグではよく言われてますが、
何万も払ってスマホに変える余裕なんかないっちゅうねん。
こうなったら意地でもガラケー使ったる。
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