ON AIR#2573 ted(2012)

135237125235813115153_ted_ver2.jpg

『テッド』(2012年 アメリカ映画 106分)

このクマ、思った以上に下品だったぜ。
あんな有名なひととしっぽりできたなんて羨ましいったらありゃしない。
でも、たとえばこれ、人間だったとしても成立させようと思えば成立できそうな気もするんだけど、
テディベアがとことん下品なヤツを演じるから、どこかしつこくない、臭みのないお話になっているから不思議。

僕が出た『ゴジラ』という舞台で、ゴジラと少女の恋愛物語を見せているわけなんだけど、
その中で、「たとえこの人がヘビなナメクジやカエルだったとしても好きになったと思うんです」といった科白の件があるのを唐突に思い出した。

どんなにこのテディベアが、人間なみに、いや人間以上の友情を育んでいるんだとしても、
やっぱ、ぬいぐるみはぬいぐるみじゃん、みたいな価値観のある人もいるのだ。
たとえば、冒頭で出てくるジョンのカノジョみたいにさ。
どんなに人間同様にこのクマと付き合っていこうといったって、溝はできてしまうものなんだろう。

自分だって、どうしようもない親友がいたとして、
「そいつとはあんまり付き合わないほうがいいよ」
なんて言われたとしても、やっぱり付き合ってしまうだろう。
恋愛や、自分自身のこととは比べられない何かが、あったりするものだ。

実際、どっか外れたような友達が、いないわけじゃなかった。
中学生のときとか、どんな遊びをしているのかわかんないヤツとつるんでいたけど、
周りも親も何も言わなかったことは、いまでも感謝している。

後半で、ジョンとテッドが殴り合いをするシーンがあるのだが、そこが一番いい。
あのシーンだけ、下品でも、下劣でもない、青春に似た何かがあった気がする。
誰よりも真剣に、一人の男の決断を、促しているテッドに心を打たれてしまう。

ああいう友達とずっと過ごしてきたジョンはある意味、幸せなのかもしれない。
給料はカノジョより低いだろうし、趣味は映画を家で見るくらいのものなんだけど、
そういう関係を築き合って来たからこそ、結婚を目の前にして、我が道を振り返り、対等に相手を見つめようとするわけで。

本気で感情をぶつけ合える相手、いまもいるかなあ。
スポンサーサイト

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する