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Radio Wavelog -Contact Of Personality-

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ON AIR#1983 CM PUNK

観戦記
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WWEという団体では、毎週月曜日に、RAWという番組が生放送されるのだが、
このWWEのトップTVショーで、事件が起きた。
CMパンクというスーパースター(レスラーのこと)が、ジョン・シナに対して、衝撃的なマイク・パフォーマンスをしたのである。



カンタンに背景を説明すると、
WWEはアメリカのトップにあるプロレス団体。
ジョン・シナっていうのは、この団体のトップをはるスーパースター。
(ただレスリング技術面ではCMパンクの方が上というファンの意見は多い)
ビンス・マクマホンは、この団体の社長。
社長には、息子と娘とその婿がいる。子息たちもWWEの経営陣。
エンターテイメントを追求するWWEにおいて、「レスラー」という単語はタブー。
ザ・ロックことドゥエイン・ジョンソンは、引退して俳優になった、元トップ中のトップ。
レッスルマニアは、この団体最高の特別番組であり、祭典。
マネー・イン・ザ・バンクは、次の特別番組。
ちなみにこの特別番組の開催地はCMパンクの故郷シカゴ。
そしてCMパンクは、次の特番を最後に、契約を終了し、WWEを去る。


ショーであり、台本、つまりストーリーが存在することが前提であるWWEを、
ここまで会社全体のこと、いちレスラーとして真っ向から批判することは、ご法度と言ってもよく、
そういう意味で、生放送でこのマイク・パフォーマンスを行ったのは、相当なことなのだ。
特に最後らへんで言っていた、「ビンスが死ねばこの会社もよくなる」云々なんて……。

これも台本にくみこまれていることなのか、本当にガチのパフォーマンスだったのかは、闇の中だが、
こういう曖昧で、危険ゾーンスレスレの抗争が勃発したのは、本当に久しぶりなので、
ファンとしては素直に面白い。

WWEは過去、まだWWFという団体名であったが、90年代から00年過ぎにかけて、アティテュードという、過激かつ下品な路線で、ライバル団体と張り合っていた。
その後、ライバル団体がいなくなり、徐々に、ファンをWWEユニバースを呼称するなどして、もともとの路線であった、ファミリー向け番組で売り出し、子供が観て楽しめる内容作りに方向転換した。当然ながら流血戦などの過激な描写や、DIVAの下着マッチなどのエロなども規制されていった。
(World Wrestling Entertainmentという正式社名もWWE Inc.に変更し、レスリングという概念も薄くした)
しかし、近年、再び、TNAやROHなど、新たな人気団体や実力派団体が増えてきて、特にTNAはWWE出身者を多く引き抜き、同時に、トップレスラーの突然死や、突然の怪我や引退による深刻なスター不足、その影響で視聴率も最盛期に比べると伸び悩み、再び危機感を募らせていた。

WWEは今年のレッスルマニアで、すでに引退しているロックをゲスト・ホストとして起用するなどして、スポーツ・エンターテイメントの祭典としてのメンツを立たせたわけだが、それをよく思わないスーパースターもいた。それがCMパンクだった、というわけである。

WWEを真の意味で楽しむ場合、こういった会社の歴史や、スターの出入り、ライバル団体の存在なども含めて考えるとがぜん面白くなることがある。
長々と語ったけれど、ビンス・マクマホンは、CMパンクの本心からの批判さえもストーリー・ラインに組み込む、物凄い策士であることは変わりない。


改めて団体という組織で活動することの難しさを感じる。
こういう厳しい団体にくらべると、日本の×××や×××内でのいざこざなんて、軽いものに思えてくる。
ステージもリングも、或る意味一緒だしな……。
自分も、常に自分を持っていかねばなるまいね。
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