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ON AIR#194 ~映画館の未来~

映画
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僕の大好きな映画館、深谷シネマのホームページを覗いていたら、掲示板に、川越にあるシアターホームランという映画館が、2月19日をもって閉館するという書き込みを目にした。

この話は、この映画館でバイトしている同じ部活の先輩からも話は聞いていたのだが、55年という長い歴史のある老舗の映画館が潰れるのは、行ったこともない自分が言うのも変だが、やっぱり寂しいものがある。

人が映画を好きになるということは、映画館を好きになることと一緒だと思う。映画館のあの独特な空気。大きなスクリーンに導かれて、映画の世界に自分が入り込んでいく瞬間。それらはすべて、僕にとって大事なものだったと信じている。

ずっと前にこのブログでも話したことだが、僕もかつて、古臭い映画館でいろんな映画を観た。初めて観た映画が何なのか、今では思い出せるわけもないが、とにもかくにも、その映画館は僕を育ててくれた景色だった。

だが、その映画館も今はなく、熊谷駅直結のシネマコンプレックスとして今は活動しているが、緻密なスケジュールに縛られ、ずっとシアター内にいるのは許されないし、お歳暮などでもらった自分の家のお菓子やジュースを持参することもできない。本来、自由であったはずの映画館は、現代の能率主義の中に、すっかりと吸い込まれてしまうか、消えるかの、どっちかになってしまった。

僕も、大きくなるにつれて、映画の上映を一日に二回も観ている時間なんてあまりなくなってしまった。少なくとも往復四時間はかかる通学、睡眠、学校生活、友人との楽しい時間、部活、劇団、バンド、小説、今はやっていないが、そのうちバイト……そのすべては僕にとって大切な時間であり、捨てる気はさらさらないが、嫌でも映画と愛を交わす時間は減ってきている。

映画が大好きな僕ですらこんな有様なのに、これからを生きる、まだ映画の魅力に取り付かれていない普通の子供たちに、この社会は映画を観る機会を与えることができるだろうか、映画の持つ無限の可能性を伝えられるだろうか。そう考えては不安になる。

そんな、僕に似合わない偉そうなことは抜きにしても、これから、シネマコンプレックスしか知らない子供たちが確実に増えていくのが少し寂しい。僕が、素晴らしい映画作品を作って映画界や、この社会を変えてやろうだなんて大それたことを考えてるわけではないけれど、子供たちが一度観ただけで忘れてしまうような作品は作りたくない。何度も映画館で観たくなるような、そんな作品を作れたらな、と考えている。

けれど、そんなことを願いつつも、実際には何も行動できてない自分がいたりして。なんのために今の大学を目指してきたのか、その初心を忘れてはならないな、と思った。
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