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ON AIR#164 ~のびのびシネマライフ 手塚眞監督作品「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」~

映画
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今日から大学の後期後半が始まりました。
七日にはテストです、うげーーーーーーーーーーー!!!!
こうやって人は現実を知っていくのですよ。

久々に早く起きたので、早めに部室に行って年賀状をペタっと。

今日は映画学科の授業がありました。

映画学科の授業は、撮録の授業ということで、いっつもわけのわからん単語の出てくる講義なのですが、今回は、前から名前のみ知っているフィルムの現像手法、「銀のこし」について学びました。
実際にビデオで、「銀のこし」を使った映画を観たけれど、すごく分かりやすい映像だった。「銀のこし」をするとカラーなのに、モノクロに見えてくるという不思議な映像を表現することができるんですね。
現在ではフィルムに残す銀の調節ができるということで、最近では個人的に大好きな僕の心の名作「Returner」で使用されてるんですね。他にも、僕の好きな「オー・ブラザー!」も使われてるんです。
しかもそれを、ビデオで紹介するんだから映画好きの自分にはたまらない授業でした。映像表現の面白さを学びました。


お昼から部室で部会のいろんな人と挨拶しまして。新年の挨拶、成人の挨拶など。
まぁ他に何を話したかわからないくらいいろいろ話しましたね。こういう友達とのムダ話が僕は一番好きだったりします。

一番印象に残ってるのは、「のびちゃん、めげないんだね」って言われたことであります。



そんなこんなで今日は楽しい一日でした。良き先輩にもたくさん会えたしね。同輩も元気そうで何より。今年も頑張っていきましょう。
たくさん笑って、生きる歓びを感じた、ということで、今日はこの映画を紹介。学校の帰りに映画館に寄りまして。熊谷のシネコンに、アフタースクールショーっていうのがありまして、17:00からレイトまでの間に上映される作品は、学生1000円っていう超お得な料金サービスがあるのです。


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ブラック・ジャック ふたりの黒い医者(2005)

言わずと知れた手塚治虫の不朽の名作、「ブラック・ジャック」の映画化作品。
過去に、アニメーションやドラマで、幾度か映像化されているものの、より原作に近い形で映像化されたのは今回が初めてである。過去の映像化作品は、良くも悪くも、劇画っぽく、ヒゲオヤジも登場しないリアリティのある作品であったり、子供にも命の意味を伝えるために、手術のシーンは控えめになっていたり、ブラック・ジャック(以下、B・J)がより善人に見えたりと、多かれ少なかれ原作とは遠い印象があった。今回は手塚治虫の世界をいかに忠実に表現するか、が作り手のテーマだったのではないだろうか。

前半は、原作を読んでいる者は、何処かで読んだシーンがたびたび登場する。倒壊する瓦礫から救った子供からもらう風車であったり、家族をめぐるキリコとB・Jの対立であったり、流浪の鍼師、琵琶丸と凄腕の刀鍛冶、馮二斉の登場であったり、原作のファンならすぐに気づくであろうエピソードが終始続く。
しかし、ただの原作エピソードの羅列のようにして、連続ドラマ風にこの物語が進むわけではない。数々のそのエピソードのバックには、この物語の主軸となるオリジナルのプロットがしっかり存在していて、その中で、原作エピソードが上手く繋がれているのである。

後半になるにつれて、原作ストーリーは徐々に消えていき、オリジナル・ストーリーが全面に押し出された内容になる。手塚治虫からのメッセージというよりも、作り手側自身の「命」に対する考えを主張している部分もあり、単なる手塚治虫作品の映像化ではないんだという熱意を感じた。たとえば、原作では「わからないかもしれない」という馮二斉の言葉だが、本作では意味を見出すシーン。これは作り手自身のメッセージだろう。
作り手は手塚治虫の信念を壊さず観客に伝え、かつ自身の信念を伝えようとした。この時代に伝えなければいけないことを、しっかり理解していたのではないかと思う。「伝えること」が手塚治虫の原点なのだと。

その意味で、この作品にキリコという名キャラクターと登場させたのは成功だろう。B・Jの「生」に対する信念と相反するもの、それは「死」であり、キリコであるからだ。
しかしながら、観ていくうちに、キリコは憎むべき敵ではないことに気づくだろう。そして彼の「死」に対する考えは、決して間違った考えではない。むしろ何よりも正しいことのように思えるほどの強い心を持って、B・Jに迫り、観客に、「死」の意味を問い続ける。


この映画は、「生」と「死」を正面からぶつけ合ったドラマなのだ。


それでも、「生」を信ずるB・Jに感動せざるをえないのは、生きることを望むのは、いったいなぜなのだろう、それが分からないから、B・Jは今も人の心の中に生き続けているのかもしれない。



ROOTS/B'z

僕らははぐれた兄弟 分かれ流れゆく河
蓮華の咲きみだれる野原で生まれ
ただ幸せを夢見 泣き笑い夕陽を見つめ
それぞれの言葉で 祈りつづけた

瞳に映るものだけを 守ろうとするうちに
あなたを忘れかけるから 今夜は手紙を書こう

この河を辿ってゆこう 悲しみのルーツをさがして
この星の果てにいる あなたの痛みをもっとわかるように
今はまだ泣かないで 太陽はそっちに昇るよ

言い伝えられた感情 僕らはすっかり信じて
イメージの海へとどっぷり沈んでゆく

ひかれた境界線は 想うよりも深く
たった1つだった心を パズルの破片へと砕く

空高く昇ってゆこう 一番遠くまで見渡して
この星の果てにいる あなたのぬくもり思い出せるように
今はまだ泣かないで いつか会える日のために

この河を辿ってゆこう 悲しみのルーツをさがして
歩いてきたこの道に 最後には花が咲くように
誰もが同じものを 同じとき 同じように 愛せないけれど
今はまだ泣かないで いつか会える日のために



この曲は、2003年12月に放送された「ブラック・ジャック スペシャル~命をめぐる4つの奇跡~」のエンディングの曲です。本編の内容は、原作に近く、命について深く考えさせられました。「死」を見つめることが、生きることだと教えられた作品の一つでもあります。
この「ROOTS」という曲は、とても切ない感動的な詞と、美しいメロディが強く心に残る名曲です。そして、この曲は当時の世界の情勢が色濃く詞に表現されているようにも感じられます。
思えば、手塚治虫の作品には、常に、戦争に対する憎しみがあります。人の心を引き裂く戦争を、人自身の驕りを、何よりも否定し続けた漫画家でもあると僕は思うのです。
その気持ちが特に強く表現されている手塚治虫の世界に、もっと漬かってみたいな、と思った今日。

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Comments 1

のび太は受験生  
ちなみに

今日の記事に関係のない話になりそうなので、コメントで。
今年は、新聞、読もう。
読んでみると面白いのに、なかなか読まない新聞。
文芸学科なんだし、学ばなきゃね、文字を。

今日は楽しい記事がたくさん。
役所広司さんの話、生協の白石さんの話、今、子供に伝えていくべきこと、などなど。

一昨年は新聞ノートとか作って3日坊主だった僕。
ブログでリベンジなるか!?

2006/01/11 (Wed) 00:21 | EDIT | REPLY |   

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