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ON AIR#163 ~のびのびシネマライフ フォ・ジェンチイ監督作品「山の郵便配達」~

映画
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語学の宿題、冬休みはないはずなのに。

後期に出してなかった分をせっせとやってます(アホーアホー)

何も終わってないぜ~。

いつか観た「キッズ・リターン」の名シーン、「もう終わっちゃったのかなぁ」「まだ始まってもいねぇよ」の気持ちが分かる気がします(ヲイ)

さてさて、昨日成人式を迎えつつも、事実上、まだ僕は19歳、ティーンな気持ちで明日からの後期後半を乗り切っていく所存であります。

ですが、一応、新しい門出を迎えて嬉しい気持ちはやはり持っていまして。昨日の記事でけっこう熱く書いたのに、ムダに長文のせいで「おめでとう」の一言も言ってもらえない僕なので(自己チュー)、自分で言おうと思います。

成人おめでとう!

両親よ、ありがとう!


ということで、大人への第一歩を感じるこの映画を紹介。

20060110051226.jpg

山の郵便配達(1999)

中国のアカデミー賞、金鶏賞最優秀作品賞受賞作。
受賞した作品だけあって、とても良い映画だった。

足を悪くした父が長く続けてきた郵便配達の仕事を、息子が継ぐ。過酷な山の郵便配達に初めて挑もうとする息子を心配した父は、山の住人に別れの挨拶を告げるのを名目に息子に着いてゆく。物語は、主人公である息子の、初仕事の3日間を描いている。

とにかく中国の山々の風景がとてもよく撮れている。ほとんど手の入れられてない自然の山の中を、主人公と父親が黙黙と歩き続ける映像はとても美しく、時を忘れてしまう。
そして、その景色を演出する音楽が素晴らしい。日本映画では決して流れないであろうその秀逸なメロディが、目立たないながらも、中国の山と絶妙に絡み、あたかもその山のどこかで誰かが奏でているような印象を受ける。

物語はとても静かに進む。旅の途中で大きな事件が起きるわけではない。旅の途中で出会う山里の人間たちと、大きないざこざも起きなければ、主人公に感動的なメロドラマも起きない。あるのはただ、山を歩き続ける親子の姿、そして歩き続けた先々で感じたことを、親子が話し合うシーンだけである。会話シーンは少ない。
しかしながら、過酷な旅の中で、たまに現れる主人公のナレーションや、親子それぞれの回想、少ないセリフだけで、映像そのものからは見えずとも、物語の温かい雰囲気というものが感じ取れる。

余計なドラマは決してはさまない。だがその代わりに、いや、それだからこそ、ゆっくりと、少しずつ解り合っていく親子の愛情、仕事をする大人への一歩を踏み出す主人公の成長が、この上なく見事に、ありのままに表現されている。ラストは特に感動的。必見の映画だ。


※この作品の鑑賞後、「山の郵便配達」の脚本分析が書かれている君塚良一さんの「脚本通りにはいかない!」を読み、それを参考に書かせていただきました。
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