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ON AIR#1455 経済を超えるもの

舞台
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ばか劇団

・劇場の当パンに挟まっていたチラシにこんなのが落ちてた。
初日から中日にかけて挟まっていたらしいが、うちの公演の思わぬ観客動員数の多さに、結局途中からはなくなったのだけど。
経済○H。
○の中には「た」行のうちのひらがなのどれかが入ります。

演劇関係者からは何度も聞いているし、実際にゲンバに行った方から話を聞く限り、スタッフにギャラを一銭も払わないことで有名な劇団でございます。まぁ、少し劇団とかをかじった人からすればありえないコトだよね。学生劇団なら分かるけど、仮にも商業劇団なわけで。

「できるだけ公演を黒字にして、財政的な基盤を作らなければ、芝居は長く続けることはできない、予算配分は取捨選択してプライオリティーが低いものは予算を徹底的に削ります」というのが、主宰であり経済評論家である佐○治彦氏の考え方らしいけれどさ、じゃぁ、照明や音響、制作スタッフのプライオリティーって低いのか、取捨すべきモノということなのかってことになるわけで。本人がお書きになっているブログには、役者さんにギャラを支払うためのあれこれがさも自慢げに書いてあったけれど、ことスタッフのコトに関してはまるっきり排除されている。
2005年の旗揚げ時に、2年で、役者にギャラを支払えるくらいの体制は整えたいと宣言して、実際に2年くらいでそこまでこぎつけたみたいだけど、それまでは許すとしても、それから3年近くも経った今でもスタッフに一銭も払わないちゅうのはどういうこっちゃ。彼の頭には、「演劇は役者とボクで成り立つ」という考えしかないんだと言わざるをえないよね。それでなくてもスタッフにギャラを払えるほどまでは成功できてないくせに。

演劇の世界って、ギャラとかそういうのが入ると、口約束の世界だからホント劇団それぞれなんだろうけど、それにしたって異常でしょう。相手が有名な著名人だろうが、こういうこと、少しでも抵抗しないといけないって思うんだよね。


・ここまで書いといてなんなんすけど。
スタッフ専門での経験はないニンゲンなりに、批判を承知で思うこと。

ようやく、演劇をやり続けることは、ある意味「ビンボー」との闘いであることも多少なり分かってきました。
劇団をおこして、やり続けることは、本当に気合と根性なわけで、そういう意味で、今まで関わらせてもらった劇団すべての主宰さんには心から感謝し、敬うべきなんだろうなと思う。
僕自身、再びVANをやれるならほとんどノーギャラでいいからやろうよ、なんて赤メガネに対して思うのだ。まぁ再度、「まったく」同じメンバーでやることは90パーセントないと思うから言えることなのかもしれないけどさ。

今だから言えるけど、快賊船の主宰さんと面接したときに、赤メガネの話をし、「彼のためならほぼノーギャラでいいから手伝ってあげたい」と言っていた親友が、その数ヶ月後に経済○Hで苦汁をなめ、僕と飯食った夜に、「あいつが、もう一度演劇をちゃんとやりたいと思ってるんだらちゃんと俺にギャラ払えるのかよ」と言ってたり、休憩中に出るときの弁当がどうのとかの話とか聞いたりして、そういうときに、ほんのり寂しい想いを感じたりもしたものさ。

無償の奉仕が大事だとは言わない。
でも、有償の奉仕を超えた「何か」に魅入られたからこそ、僕らは劇団に入ったのではなかったか。

人は変わるものだからしょうがない。
でも、僕はお金より欲しいものがある。

それはお客様の拍手だ。
お札の束よりも分厚くて、お札の枚数よりも多い、会場に集まったお客様の、何枚もの手の平で、いっぱいの拍手をもらえたら、それ以上の幸せなんて、要らない。

だから、いい演技を目指す。
その気持ちだけはずっと変わらないでいたいね。



・今日も、公演のお手伝い。
いたらないとこばかりでホント申し訳ないんだけど、がんばってお客さんの案内してます。

3500円のダブルキャストのお芝居を3度も4度も観られるというのは本当に得した気分です。
ナマモノであるお芝居は、観るたびに、いろいろ変化を楽しめます。そういう意味で今回は、自分の演技にとっても価値ある勉強の場にもなっています。

そして観るたびに涙を流してしまう僕。
『心は孤独なアトム』、本当にステキなお話なんだって思う。
自分がやってきたこと感じてきたことと少なからずシンクロするところがあって、きっとお客さんのどなたにも繋がる普遍的な感動があるんだろうな。
ダンスも多くて大変だろうけど、いつかこのお芝居を再演するなら、出たいなァ。


・ひょっとしたら、佐○治彦が、スタッフへ払うギャラ以上に忘れていることってさ、そういう舞台に対する純な想いなんじゃないのかなぁって。

『心は孤独なアトム』にこんなような科白があったのを思い出す。

「売れることが大事なんじゃない。いやみんな初めはそうだったかもしれないけど、一生懸命いいものを作ろうとしたから、それがたまたま世間に認められただけなんだ」
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Comments 2

河  

うちは少なからず去年1年間で、特に10月~12月で変わったと思うな…

まぁそこらへんの話は会った時に話すよ。

でも、なんだかんだで、芝居に対する根本的な考え方は変えてないつもりです。

スコの件も、うちができる限りの無理は受けるつもりだしね。

2010/01/18 (Mon) 08:22 | EDIT | REPLY |   
のび">
のび  
コメントありがとうございます。

>河

まぁ、人間は変わるものだから。

僕だって言ってることや考えてることはコロコロ変わってるいい加減な人間なので。

好きだけでは続けられないのはこの一年で思い知った次第です。

2010/01/25 (Mon) 01:15 | EDIT | のびさん">REPLY |   

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