ON AIR#1168 ホノカアボーイ(2008 日本 111分 4/03 新宿三丁目 新宿バルト9)
今回はNHKがよほど力をいれているのか、『つばさ』という連続テレビ小説の紹介映像をかなり見かけるのです。ロケ地の川越も西武線の電車の中吊り広告で宣伝してますね。
で、その紹介映像で、多部未華子が、
「何もかも10年前にお母さんが出て行ったせいじゃない!」
と言うシーンがあるんです。
「10年前に」とわざわざ説明してしまうあたりで、なんか萎えちゃうなあ。
ちゃんとしたリアルな科白って、大切ですよ。
・こんな映画も観ました。
新宿は満席に近い客入りでした。
初めは、岡田将生がやってる主人公、レオ中心の話かと思ってたけど、ずっと見続けてると、だんだん、これは倍賞さん扮するビーさんのお話なんじゃないかと考え始める。
この映画では、岡田将生は、おそらく、何も知らない日本人として、ハワイのホノカアを見つめる人、つまり観客の目の役割を果たしている。ビーさん、コイチ(喜味こいし)、レオが働く映画館の周りの人々、それぞれの生き方を、見つめている。
この映画でいいと思ったのは、決して他のロケ中心の映画が陥るような、ロケ先の魅力だけを突出して、ドラマをないがしろにするようなことはしなかったところにある。特に後半からのストーリーが転じて、意味のないように思えた描写がすべて繋がっていくあたりではそれが顕著で、あくまで、この物語は、ホノカアでなく、人間を捉えているのだなと感じた。
現実にはなさそうなお話なのだが、カノジョにふられた勢いでホノカアに来てしまうという、いまどきのようんでいまどきではない、そんなグータラな青年を、岡田くんが好演していて、なんだか共感してしまう。
とくに最後の最後のクライマックスが、泣ける。忘れていくもの、忘れてはいけないもの、それぞれが交錯する瞬間が、最後のレオの姿に集約されている。
この映画、CMプランナーが脚本を書いている。
ホノカアの魅力をうまく引き出すのはさすがだが、それ以上に、既成の枠にとらわれない物語のつづり方に、新しさを感じる。
チョイおすすめ。
で、その紹介映像で、多部未華子が、
「何もかも10年前にお母さんが出て行ったせいじゃない!」
と言うシーンがあるんです。
「10年前に」とわざわざ説明してしまうあたりで、なんか萎えちゃうなあ。
ちゃんとしたリアルな科白って、大切ですよ。
・こんな映画も観ました。
新宿は満席に近い客入りでした。
初めは、岡田将生がやってる主人公、レオ中心の話かと思ってたけど、ずっと見続けてると、だんだん、これは倍賞さん扮するビーさんのお話なんじゃないかと考え始める。
この映画では、岡田将生は、おそらく、何も知らない日本人として、ハワイのホノカアを見つめる人、つまり観客の目の役割を果たしている。ビーさん、コイチ(喜味こいし)、レオが働く映画館の周りの人々、それぞれの生き方を、見つめている。
この映画でいいと思ったのは、決して他のロケ中心の映画が陥るような、ロケ先の魅力だけを突出して、ドラマをないがしろにするようなことはしなかったところにある。特に後半からのストーリーが転じて、意味のないように思えた描写がすべて繋がっていくあたりではそれが顕著で、あくまで、この物語は、ホノカアでなく、人間を捉えているのだなと感じた。
現実にはなさそうなお話なのだが、カノジョにふられた勢いでホノカアに来てしまうという、いまどきのようんでいまどきではない、そんなグータラな青年を、岡田くんが好演していて、なんだか共感してしまう。
とくに最後の最後のクライマックスが、泣ける。忘れていくもの、忘れてはいけないもの、それぞれが交錯する瞬間が、最後のレオの姿に集約されている。
この映画、CMプランナーが脚本を書いている。
ホノカアの魅力をうまく引き出すのはさすがだが、それ以上に、既成の枠にとらわれない物語のつづり方に、新しさを感じる。
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