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Radio Wavelog -Contact Of Personality-

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ON AIR#1159 pedaling forever...

僭越ながら
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大学の卒業式。

・親のこと。

日本武道館でやる大学の卒業式だが、昨日、母親にチケットをチェックしとけ、といわれたにも関わらず、バイト終わりで疲れていたため、寝てしまった。
親は明け方まで僕からの連絡を待っていたらしいけど、そんな親の優しさも知らずに、僕は、昼過ぎに
起きるという暴挙を犯してしまった。
結果、武道館の式にも親は呼べず、出席することもなく、学部の学位授与式にも遅刻し、当然、親は東京に来ることはなかった。

学位授与式の現場に到着したのは午後の二時過ぎ。
僕が教室のドアを開けた瞬間、僕の名前が呼ばれてビックリした。
何が起きているのかも分からず、しかし名前を呼ばれたので、前に出た。
したら、表彰された。
僕の卒業制作の脚本が数ある卒業制作の脚本の中から特別賞をもらったらしい。
まあ、大学からの賞なんて、なんのステータスにもならないけど、親に連絡したらそれなりに喜んでくれたし、劇団の仲間や後輩たちも祝福してくれた。

大学の卒業式なんて、と、僕は特別感慨などないつもりだったが、友達の晴れ姿、門出を祝ってくれた後輩や先輩の姿を見、卒業生の親たちが幸せそうに、子供を写真におさめているのを見ていると、やっぱり、親に連絡をしておけば、と、少し申し訳なくなり、母親に電話した。
「お前はバカだ、親は子供と思い出を共有したいものなのに」
「あんたはその思い出を消しちゃったんだよ」
というようなことを言われた気がする。
今となっては、それが歯と歯の間に挟まった魚の骨のように、いつまでも心に残っていてとれない。

思えば、入学式は、親と一緒で、所沢校舎にも一緒に行って、写真を撮った。
僕はそれなりに、これからの四年間に想いを託していたし、親の笑顔にも、それを感じた。
入学式のときに親が撮ってくれたスーツの写真は、今でも実家のほうにある。
でも、その四年間で、僕が大学に託していた憧れは虚構と知り、初心はすっかり忘れてしまっていた。そして、卒業式に対する想いなども、なくなっていた。
これからも後悔するんだろうか。それとも、それすら忘れてしまうんだろうか。
あとあとで、父親からは「そんなに気にする必要はない」と電話をもらったけど。

成人式のときにもあまり感じなかった親への気持ち。
成人は成人でも、所詮、子供は子供、学生は学生だった。
ほんとうの意味で大人になる時期は今なのだ、と気づいたとき、親が育ててきてくれた当たり前のその事実に気づかされる。
直接、口にして言えないことだから、今は、備忘録みたいにキーボードを叩いている。



・劇団のこと。

21日~22日の朝に、劇団の公演の打ち上げがあって、そこで、爽やかに解散して、ツーンとなる鼻にとまどった。この劇団でやってきたことは、単なる通過点に過ぎない、そう、考えてきたつもりだったくせに、寂しさは抑え切れなかった。
大学の四年間、とりわけ、後半の二年間では、部活よりも、自分のやりたいこと、芝居に打ち込んできた。それだけに、本当に寂しくて、この日にもう一度、みんなとお酒を飲んだりしてしまうと、ゼッタイに心の整理がつかなくなるような気がして。
僕は、弱い弱い人間だし、劇団の仲間は、僕と同じくらい涙もろい人ばかりだから、本当に顔を見れなくなるんじゃないかと、そう思った。
だから、劇団の人たちが開いてくれた飲み会には顔を出さなかった。
本当に、ごめん。
僕はこの劇団で、人生が変わった。
ステージに上がる楽しさを知って、がむしゃらに生きてみようと思えた。
本当にありがとう。


・部活のこと。

僕はこの部活で何を残せたのかな。
ラジオがすきで、この部に入ったけど、結局、それからラジオはあまり聞かなくなったし、部長も務めてないし、どちらかといえば、芸術祭にもそんなに力を入れてなかったほうの部員だったと思う。
それでも、ここで知り合った同輩とは、これからも、機会があれば飲みにいったりしたいし、憧れだった先輩とはまた音楽の話をしたい。
そして、送り出してくれた後輩たち。僕なんかとは、ただの付き合いだったかもしれない、それでもきてくれたことに嬉しく思って。
帰り際、涙を流していた後輩の姿が脳裏に焼きついて離れない。
それだけでも、この部にいた意味があったのかな。あったと、信じよう。
人と人がつながることのあったかさを教えてくれた。
ただの先輩として送られたくはなかった。それ以上の存在ですか? 僕は。
問うても答えは返ってこない。
「あーのびさんが卒業するときがきたんかー」と、酔った一つ下の後輩がボソボソ言ってた。
そう、このときが来たんだ。


・個人的なこと。

この一日で、僕とすれ違った人たち全員にあったけど、そのどれも、真剣だったと言えるならいいのかもしれない。
結局、別れ際は何の話をすることもなくて、流されながら部活の送別会のほうへと行ってしまった。
一番、ちゃんと挨拶すべきだった相手に大したことを言えなかったこと、今はそれだけがちょっと心残りだ。
神様がいたとしたら、神様がしかけた運命の悪戯にまんまとひっかかった気がする。
後悔は、そんなに、ない。そんなに離れるわけじゃないし。
大事なのは笑顔。笑顔のままならそれでめでたし。



・これからのこと。
五月に芝居に出て、それから先は……。
就職活動をするのか、それとも、いろんな社会人劇団に自分を売り込むのか、シナリオを書いてコンクールに書くのか、バカみたいに音楽のデモテープを作ってるのか、フリーペーパーの執筆ばかりになるのか、わからないことだらけ。
でも、胸を張って、がむしゃらに、生きるしかない。
育ててくれた人のため、応援してくれた人のため、そして自分のため。

僕がどこにたどり着くかは、僕にも分かりません。
もっともっと、全力でいろいろ試してみる。
さあ、いくぞ。

目的も夢もあやふやな暮らしだった
親のスネをかじりながら 時間だけがあった

髪を切らないで この街にもう少し残ってみるよ
あてもない門出を泣きながら祝ってくれた君が 愛しい

さよならなんかは言わせない 僕らはまた必ず会えるから
輝く時間を分け合った あの日を胸に今日も生きている

さよならなんかは言わないで 弱音を吐くなら さあ聞いてやる
昔の事だけ輝いてる そんなクラい毎日は過ごしたくない

(B'z『さよならなんかは言わせない』)
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