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Radio Wavelog -Contact Of Personality-

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ON AIR♯113 ~おばあちゃん~

フリートーク
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今日はギターが冴えた。
何事も無心でやるとうまくいくことがある。音楽は特にそう。考えて作ろうと思ったり、奏でようとすると、メロディを本気で愛することができなくなってしまうことがある。今日は自分のギターの音色に午前中の3時間ほどを使った。

そんで昼に姉と母でミスタードーナツにいく。
なんと現在70円セールがやってまして、超お得。
かなり買いまくり、大人気、ソールドアウト必至の手帳をゲット。
実際、自分、手帳を手に入れるの初めて。よく調べたら、なかなかいいでないの。ドーナツのクーポン券(ミスドの戦略見え見え)と、電車の路線図があったりして。これは来年重宝するな。こういうのは使わなければ損だな。また来年も同じような手帳が期間限定プレゼントされるらしい。ああでももったいない、っていう気持ちもある。500年後くらいに、お宝鑑定団に出したらかなり高くなるかなーなんて思ったりもするが、そんな金のこと考えてもね。とうことでやっぱり使います。


こっから先はちょっとだけ暗い話。
そんでもって、午後は、母方の祖父をのぞく家族五人で僕の父の実家にいく。そんな遠くないのですぐに着く。
実は僕の父方の祖母が、病気を患い、明日から入院することになったそうで。入院前にみんなでお見舞いをすることになった。
久しぶりに会う祖母は、確かに元気がなく、笑顔もあまり見せてはくれなかった。だが、三人の孫を見ると、やはり嬉しそうに「やぁよくきたね」と優しい言葉をかけてくれた。
幼い頃から、僕は父の実家にいくたびに祖母に可愛がられ、いつもお小遣いをもらっていた。僕の濃い顔や華奢な体は祖父、父譲りだが、僕の大きな鼻だけは祖母譲りだ。
僕は祖母の優しさがなければ、母や父の元に産まれてくることはもちろん、こういう人間として育たなかったかもしれない。それをすごく感謝している。
ただ、僕はこの家を継がない。祖父と祖母が頑張って繋いできた瓦屋を、今は父が継いでいるが、自分は映画などに興味を持ち、映画を志す人間になった。瓦屋を継ぐことに比べれば、遥かに可能性の薄い未来を僕は選んでしまった。
しかしながら、僕は長男である。姉はいるが、長男である。父はそれほどそういうことは考えておらず、僕の夢を応援してくれてはいるが、本心までは分からないし、特に祖父は、僕に異常なほどのプレッシャーをかけてくる。帰り際にも、兄弟の中で僕一人だけを呼び出し、「俺はあいつが逝くとは思ってない。だからお前が、元気付けてやるんだぞ」と言ってきた。僕一人だけに。
祖父の、祖母を想う気持ちはすごく立派で、見習いたいほどだ。信ずる気持ちの美しさをそのとき僕は知った。だが、同時に、押しつぶされるような気持ちを味わったことは確かだ。「おまえがこの家を背負っていかなければならないんだぞ」という風に。僕が映画を目指していることを咎めるかのような目つきだった。
僕は何も好きで長男になったわけではない。それに、祖母を元気付けてやるのは、弟、姉だって心得るべきことのはずだ。なのにどうして自分だけそういうことを言われなければならないのか、という不満を感じずにはいられなかった。
だが、長男なんだ、という気持ちも感じる。なぜなら、僕に夢を託してくれた父も長男だから。長男である父は、今、何を思っているだろう。ずっと黙っていたが、病気の母を、あのときどんな気持ちで見ていたのだろう。分からないけれど、僕も、いつか父と同じ気持ちを味わう日が、きっと来ることは確かだ。

僕が高校二年のときに亡くなった母方の祖母のことを思い出す。元気がないことはわかっていたのに、近くにいることが嫌で、辛そうな彼女を見るのが嫌で、距離をとっていたら、ある日突然逝ってしまった。母にも家族にも疎まれていたのに、僕が大好きだった祖母なのに、どうして、なんでもっと近くにいてやらなかったのか。その悔恨ばかりが胸を刺して、その痛さに涙を流した。
僕はまた、同じ道をいってしまうのか。それだけはゴメンだ。少なくとも、あのときより、辛い時期にある人を想う気持ちは強くなったような気がする。だが、所詮、気がするだけなのだ。
僕は、父方の祖母の病気に気づいてやることができなかった。それどころか、彼女を元気付けるうまい言葉も、かけてやれなかった。自分のことばかり、自分の悩みばかり考えていただけで、人のことまで目がいかなかった。人の痛みに気づけないやつほど愚かなものはないのに。それなのに、僕は口だけで優しさを謳ってる。嫌われたくなくて、好かれたくて、いい人のふりをしてる。とんでもない偽善者だ。

芸大にいるくせに、瓦屋の後継ぎを捨ててまで芸大を目指したくせに、何もやっていない自分がいる。何かをやらなければならない。そんな気がした日だった。
祖母は明日、入院し、近々手術をする。成功して欲しい。それだけを祈っている。


曲はB'zで「SHOWER」。B'zの、僕の心の名盤「SURVIVE」より。

海沿いの球場 見下ろせば 白くけむり 人は消えて
向こうの方の空で 犬のように 低くうなる雷

目が覚めて気がつけば ずいぶんと遠くまで
きてしまった気がするよ この部屋に君はいない

どうして人は誰も 離れてゆくのだろう 教えておくれ
後悔はぬるい雨とともに 土にかえり また 花を咲かすだろう

アスファルトは銀色に光り クツを脱いで歩いて見れば
優しく僕を叱りながら 小さな粒がふりそそぐ

時間がね できたらね もう一度会いたいと
ウソじゃなく感じてた でも僕はおそかった

どうして人はいつか 大事なこと忘れるんだろう 教えておくれ
こんな気持ちのままで いつまでこの街に立ちつくせばいいの

ほっとするような微笑みを 心を包みこむ海のような言葉を
もっとあげればよかった 他人の痛みなど知らずに生きていた

どうして人はいつか はかなく消えてゆくんだろう 教えておくれ
命は夕陽に抱かれ 燃えながら 旅立ち また だれかを照らすよ


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