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Radio Wavelog -Contact Of Personality-

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ON AIR#1108 私は貝になりたい(2008 日本 139分 2/02 新宿三丁目 新宿バルト9)

映画
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私は貝になりたい
・中居正広の演技が目当てで。
本人曰く、自分の演技は下手だと。
ただ、演技というものを「作業」として捉えないで演じることが大事なのだなと。
確かに仲間由紀恵の演技のほうが作業としては上手い。
でも、自分が主人公になり、自分の言葉で語り、自分の内側から出てくる感情を押し出すことにおいては、中居正広をどうしても超えられないように思った。それほど、鬼気迫るようなクライマックスの演技だった。

・中盤から死への恐怖を完全に描かなくなっているのは脚本のせいなのかな。
あの橋本先生の脚本にケチなんてゼッタイにつけられないけど、中盤、まとまってない感じがした。
黒澤明が「これでは貝になれない」と言った意味がなんとなくわかってしまったのだ。
牛や馬のように扱われるから貝になりたい、という意味が、伝わらない。自分もいつか釈放される希望も、自分や他人が死んでいく恐怖も、感じられないのが……。

・そして、久石譲の音楽がなあ。
本人の音楽はとても好きだけど、なんとなく、リアリティを追求する橋本先生の脚本にとって、久石譲の音楽はどうしてもファンタジックすぎていて、彼が作ったメロディがこの話に乗ると、せっかくの緊迫した物語が、どう頑張って観ても、ウソくさい夢物語のような錯覚に陥り、混乱する。

・それでも、劇団で役者をやったことのある僕が見て、素直に中居クンはすげーと感じた。
自分も、上手くないし、そういうところで勝負しても他の役者に勝てないわけで。
ならば、彼がしたように、役を作り、感情を吐き出す、それしかないのだ。
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