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Radio Wavelog -Contact Of Personality-

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ON AIR#1065 ウォーリー(2008 アメリカ 103分 新宿三丁目 12/14 新宿三丁目 新宿バルト9にて)

映画
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ウォーリー
・バルト9で時間が合った映画がコレしかなかったので観たのですが。
思った以上に素晴らしい内容で、飽きずに見られました。
いや、そんなことを言ったら失礼かな、ラストでは不覚の涙を流したし、もう一度観たい。
何より未来の地球のシーンの映像には圧倒されます。僕はアニメには詳しくないけど、実写と見まごうほどのアニメーション技術は見る価値ゼッタイありでしょう。
それにこの映画、主役がロボットなだけに、ほとんど科白がなくて、メインの科白が「ウォーリー」と「イヴァ!」だけなのがよい。
映像だけで物語を感じられる映画ってなかなかないもんね。途中まで、ずっと音楽つきのサイレント映画を観ているようでした。

以下、若干のネタバレと共に。

・ウォーリーが宇宙船に行ってからの展開は、現代社会の風刺というのがすごく盛り込まれていた。
なんでもかんでも技術に頼り、丸々と太って、自力で起き上がることすらできなかった人間が、始めは、地球に戻ることすら億劫に感じていたのに、それが、ウォーリーの存在をキッカケに、心の中で変化が訪れて……。
人間が人間であることっていったいなんだろう、と思います。知能だけが先走りしていくことが人間なのか、それとも初めて人間が二本の足で立ち上がり、道具を使い始めたころの原始的な行動が人間なのか。
どちらが正しいのか、よく分からないけれど、この世界では、むしろウォーリーたちロボットのほうが、人間らしく生き生きと暮らしていることが、生生しく頭に残っている。近い将来、こういうことが本当に起りえるかもしれない、確実な恐怖として映像が語っている。

・そういった人間とロボットを繋げるのを、「心」に持っていくのがニクいほどいい。
ウォーリーがエゴというものを抜きにして、自分を一般的な人間たちではなく、イヴァというロボットただ一人に捧げる数々の場面によって、人間全体が、生きることに目覚めるわけだ。
そうだよな、どんな損得も抜きにして、通じ合える相手と共存していくことこそ、僕ら人類が生きてこられた理由であり、唯一の誇りだったよなあ。
地球に帰ることを決意した宇宙船の船長が、「地球は危険だ、宇宙船にとどまったほうが生き残れます」と口うるさく言うオートパイロットロボットに対して、
「生き残るより生きたい!」
と叫ぶシーンは震えた。
船長がその後、なんでも機械やロボットに全てを任せきるのを辞め、マニュアル操作に切り替えて、地球に帰還しようとする。それも、他の協力的なロボットの力がなければ成し得なかったわけで、人間が機械を支配するでもなく、機械が人間を支配するのでもなく、あくまで共存していくことに答えがあるという明確なメッセージではなかっただろうか。

・そしてラストシーンの秀逸なこと。
もうこれ以上は紹介したくないほど良いのだわ。
人間らしく生きることの大切さ、機械を大事にすることの大切さ。
そういう月並みだけど重要なことが、全てこのシーンに含まれてる。
古いものを捨てて新しいものに買い換えるだけが全てではなく、修理をしていくことで、そこに愛情が出る。で、手が触れることで元に戻っていく……。

・この年の瀬にこんな素晴らしい作品に会えたことが嬉しく思います。
ディズニー映画というのもありますが、いろんな友達に自信を持って薦めたい映画です。
筆舌に尽くしがたい感動が味わえること請け合いですから。
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