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Radio Wavelog -Contact Of Personality-

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ON AIR#1046 トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008 アメリカ 107分 11/23 新宿三丁目 新宿バルト9にて)

映画
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・ネタバレありです注意をば。
僕ってだいたいネタバレしますねえ。

トロピックサンダー
・ただのくだらない映画と思うなかれ。
この作品、監督は、主演もしているベン・スティラーが担当、脚本も共同で書いているのだが、表向きの内容はバカ一直線だけど、本当はけっこうシビアなこと描いているんです。「役者ってヤツはいったいなんなんだろう?」っていう、役者を経験する人特有の、禅問答みたいなモノがあって。

・自分も何度か、大学で役者として舞台に上がった経験はあるんですけど、本当に与えられた役になりきり、それを超えて、なることはできるのかっていうギモンは常にあります。役というものによっていろんな人生を経験できるという魅力は果たして本当なのか? ってずっと思うんですよ。

・その意味で、この状況じゃ泣けない、と監督に申し出たりするスピードマンや、黒人になる手術をしても瞳の色までは変えられないラザラフ、「女好きラッパー」のギミックと、ゲイというホンネに悩むアルパ・チーノの心を見ていると、自分の人生と役の人生を近づけていく限界というものを考えさせられるわけです。

・予告では、「ホンモノの戦場」でというフレコミだったけど、別に戦争をしているわけではないです。実は、薬物を不正に栽培している悪の組織のアジト近くでの話なんですよねえ。
だから、別に戦争がどうのというテーマを追うわけでもなく、むしろ、ベン・スティラーは、アメリカ人、とりわけ俳優にとってのドラッグという問題にも言及したかったんだと思う。
出演しているロバート・ダウニーJRだって、ドラッグと戦った一人でもあるし、最近では「ダークナイト」のヒース・レジャーが、不法薬物ではないにしても、自分と役との狭間で悩んだ結果として薬を複数飲むことになっていたという憶測もあった。それほど、身近というか、アメリカの俳優を考える上で、とっぱらえない問題だったと思うんです。

・というわけで、「戦場」の割には人が無残に死ぬわけではないんですが、この話に関する不満を言うなら、監督の死は必要だったかな、と個人的には感じました。あの監督だけ妙に浮いてるんだよなあ。

・あと、主演の三人以外に誰が役者として出てくるのかを知らずに観れば、しょっぱなのエセ予告映像と、エンドロールで驚くこと間違いナシ。僕は少なくとも爆笑でした。
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