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ON AIR#1025 ホームレス中学生(2008 日本 116分 11/4 新宿三丁目 新宿バルト9にて)

映画
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・芸術祭のグッズで販売されていた、タンブラーを買った。
なんでも後輩がデザインしたやつらしく、オシャレだったので、衝動買いしたんだけど、
家に帰っていざ、コーヒーを入れようとしたら、蓋の開け方が分からない。
困った。誰かタンブラーに詳しい人はいませんか。

ホームレス中学生
・この作品のエンドロールの後、
「この作品は原作を基に再構成したものです」
という注意書きが書かれてたんですけども、
そういうのって、わざわざ出す必要があるのかな。
僕なんか、原作読んでないんだからそういう文章を読んでもしょうがないわけで。
「原作とはちょっと違うけど、文句言わないでよネ」という申し訳が見え見えでいやだった。
映画が原作に負けてるみたいじゃない?
別に、映画が原作に勝って欲しいというわけじゃなくて、
原作も映画も、いいものを目指して作られていることに変わりないのだから、優劣つけたくないんですよ。映画は映画として高みを目指しているわけなんだから、そんな腰の低いことするな、と言いたい。
そういうこと繰り返してたら、映画の存在意義が薄れてしまうだろう。

・実際、いい話なんです。
ホームレスの話というか、親子愛、そしてそれ以上に兄弟愛の話なんだな、と思って、すごく楽しんで観られた。
特にキングコングの西野の、拙さを逆に利用した演技と、イッセー尾形の抑えた表情が良いこと。小池徹平や池脇千鶴と違って、表情を全然出さないのに、ふとしたところでグッとくる科白を言うから思わず感情移入するんだよね。

・他人には、明るく接しているのに、ふと、自分たちだけになると、ホンネをもらしたりする兄弟に、思わず目が潤む。それが弱音と、強がりの繰り返しだからなおさらだ。家族っていうか、人間って、周りに人がいなくなると、どうしようもない寂しさに襲われることがあって、そういう人らしさがちゃんと描けていると思う。

・不満を言えば、冒頭の徳永えりが結局最後に活かされておらず、主人公個人の思春期の悩みが何もない。中学生ってもっといろいろ、あると思うんだよ。序盤の期待に応えてくれなかったという怒りはあるな。じゃあ、徳永えり使わなければいいじゃん、って。まあ、これは観た人にしか分からない話なんだけど。
あと、状況設定がよくつかめない。本作の監督は「奈緒子」を撮っていて、九州の話なのに方言を無視したりというところが目についたけど、今回は、昔の話なのにその時代にはないタバコの広告があったりで、そういうディティールに凝ってないあたりがまた気になった。

・本作でナレーションが言ってることとはちょっとズレているんだけど、
心のよりどころが「ホーム」であるのなら、主人公たちには常に「ホーム」のある状態だったのだ。
この映画の主人公に限らず、困難な状況を救うのは、誰かの優しさや温もり、そして自分自身であり、それ以上のモノは、おそらく必要ないのだろう。人は常にそういう状態で生きているのだ。
そういう意味では非常にテーマが明確だった映画だ。
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Comments 2

六花  

最後の一言は原作へのリスペクトじゃないかな。
文章として発表されたものを映像である映画にするんだから、
原作への敬意はしてもいいんじゃないかと思うのです。
もちろん優劣つけてってことじゃないけどね。

それよりも小説の映像化がもう当たり前になっているこの現状どう思うー?
私も映像業界で生きてく人間だし映画もドラマも大好きだけど、
文章の美しさを最大限に駆使してある小説を簡単に映像化しちゃうのは勿体無いと言いたい!

2008/11/07 (Fri) 00:27 | EDIT | REPLY |   
のび  
コメントありがとうございます

まあ、いろいろあるんでしょうね。
最近は原作者の方がえらいなんて誤った解釈ができつつありますからね。
実際あった話ですけど、ある優れたシナリオを本に掲載しようとしたのに、「原作の世界を壊された」と原作者が抗議して、争った結果、だめになったケースがあるんです。
原作者ってそこまで介入できるのか。
じゃあ、シナリオはどうあればいいのか。「原作をいじくってますよ」とクレジットしておく対処をするまでに成り下がってしまったのか、と、僕としては思うわけです。

小説の映像化が当たり前になっている件に関してですが、
いい作品になるという前提があるのならば、していいと僕は思います。まあ、たいていならないんですけどね。
僕にとっては、文学に触れる機会でもあるんですよ、原作がキッカケになってそれから派生して小説の幅を広げてみたりして。
よくよく考えてみたら、けっこう前から原作のある映画はたくさんあって、「風と共に去りぬ」なんかもそうですよね。だから、「いい原作を探して映像化」する分には、もったいないとかそういう考えはないですね。

ただ、「またかよ」という感じはありますね。
僕自身、最近、ある方にお仕事の依頼をされましたが、原作を映像化するための企画ライターの仕事でした。
で、話をきく限り、「他が見落としていて、尚且つ良い原作」を探してくることが、今のプロデューサーの大事な仕事とかだったりして、だから、良い原作があれば何でも紹介してください、と言われたんですよね。
それほど、オリジナルで何かやれるほどの時間と、利益の保障がないんでしょうね。

もっとオリジナル作品はあって欲しいし、自分もできるならそうしたいですが、原作すら良い映画にできない人がオリジナルでいい映画なんか作れないと思うんです。もっと洗練されてから変わってもらいたいですね。

2008/11/10 (Mon) 05:36 | EDIT | REPLY |   

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