ON AIR#1744 エレファントコーヒー?

・コーヒーを淹れた。

えれふぁんと

ずいぶん前に母と、上野の「大哺乳類展」に行ったとき、母親が僕に買ってくれたものである。

コーヒーは好きなのだが、なんだかんだでこれ、けっこう高かった記憶がある。
お土産コーナーであれこれ迷っていた僕に、「なんでもいいよ」と言ってくれた母の言葉に甘え、内心ちょっと申し訳ない気持ちで買ってもらったものだ。

飲んでみたのだが、普段飲んでるコーヒーとは違う独特の風味がする。
なんというか、土っぽい香りがする。
でもあっさりしていて飲みやすい。
牛乳を入れると美味いと書いてあったのでカフェオレにした。

かあちゃん、ありがとう。


・しかし僕の母。

ちょっと前に東京に来たとき、部屋のちゃぶ台の上に置いてあった未開封のこれを見るなり、

「何これ、いつ買ったの?」

と言いやがったのである。

恩っていうのは、割と与えてくれた本人は覚えてないのかもしれない。
言い換えれば、良き人ほど、与えた恩に見返りを求めてないのだ。

母が完全にこれの存在を忘れていたことに、ちょっと呆れてしまったのだが、
今考えれば、母の人間性のすばらしさがわかる一言だったのだと思う。


・稽古も大詰め。
ついに本番のある週になってしまいました……!

まぁないとは思いますが、コメントしてくれれば、予約入れときますよー。
ぜひぜひ。

今日も、当ブログを読んでくださって、ありがとうございます(「ほぼ日」風に)。
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ON AIR#1743 turning point

・稽古。

ヒカリが見えてきたという感じ。
不安も少なからずあったのだが、一つの目標に対して役者全員で向かっているという感覚は、幾度か舞台をやっていると、自ずと気づくようになる。
今日はそれがあったので。

・昨日のほぼ日より。

 大人になる前に悪いこがやっていることは、
 実は、大人がふつうにやっていることを、
 子どものうちにやっているだけ、という場合が多い。
 ただ、ませていただけなんですよ」と。
 その説を聞いたときには、
 なるほどなぁ、と思いました。

(中略)

 でも、二十歳過ぎてから
 「こいつ、すげぇ」なんて言われてると、
 ほんとに「すげぇやつ」扱いされちゃうんだけどね。
 その後、三十、四十と長く生きていくうちには、
 「昔、ちょっとよかったんだよね」なんて
 失速しちゃう場合だって多いんですよ。

 大学生のときにまぶしかった先輩だとか、
 新人のころに「かなわないなぁ」と思えた同僚、
 そういう人の行く先にも、さらなる分岐があるんです。
 ませてただけだったり、一時期の貯金で派手だっただけ、
 なんて人たちを、老人たちは無数に見てきてます。
 
 ぼくがいまお会いしてる年長者たち、
 長いこと「すげぇ」をやってきている人たちは、
 過去の成績だか業績をいちいちリセットしては、
 新しい時代の新人のようにやってきてるんですよねー。
 親からもらった才能が人より余計にある、とか、
 他人より早熟だった、なんていう程度では、
 そんなに何十年もやってはいけませんって。
 いま、あんまり輝いてない人も、
 ひょっとしたら「晩熟」なだけかもしれませんぜ。



・うーむ。
イトイさんて、ほんと自分の価値観ってものを持ってるなぁ。

僕や、君や、アイツにだって、長く生きて、振り返れば、そういう分岐点的なものがあるのかね。

今はまだ、わからないんだけどね。


スピッツとASKAさんのニューアルバム、欲しいよう。





ON AIR#1742 ステージコーディネーター?

・稽古場に来て、まず最初に掃除をする。

今回の稽古場、狭い家の地下に作られており、稽古場自体もみたいなのだ。

最初のうちは掃除してなかったのだが、どっからやってくるのか、すぐ埃がたまるので、
掃き掃除、拭き掃除は、トイレ掃除は欠かさずやる。
誰かがやり出したら、誰に指示されたわけでもなく、みんなでやる。
団体行動って面白い。

稽古場を綺麗にすることの歓び、満足感を覚えたら、
なんとも不思議なもので、自分の家が汚いことに腹がたつようになった。
毎回親がやってくるごとに小言を言われるくらい汚い部屋なのだが、掃除をするようになった。
おかげさまで少しだけ綺麗になってきている。
一気にやるには時間がかかりすぎるので、ちょっとずつやっていこう。


・そして今日も通し稽古をした。
まだまだ問題も多いが、得るものも多い。
この段に来たらもう、通して返すことの繰り返ししか、方法はない。

ご来場くださる方も着々と増えている。
本当にありがとうございます。応援の言葉が胸に染み渡ります。


・ところで、母親からのメールで知ったのだが、
僕が“STRAYDOG”に入団する前に所属していた劇団、「劇団創劇VANGUARD」のホームページが、いきなり変わっていた。

PROJECT VANGUARD

トップページ、ものごっつかっこいいやんけ!!

鈴木浩太郎、ついに再始動と、言いたいところだが、
彼は常に動いていたのだ。
このプロジェクトを立ち上げるべく、ずっとずっと活動していたのだ。

彼の最もいい所は、有言実行精神に満ち溢れているところだ。

やると決めたら、必ずやる。そのための努力を惜しまない。
自分には持てなかった、強い意志というものが彼にはある。
だから今回も、彼はなんらかの結果を出せると思う。

自分も常に動く人間でありたい。
彼に負けぬように、彼が教えてくれたことに恥じぬように。

ON AIR#1741 カルボナーラ

かるぼなーら

・偽造カルボナーラ。
牛乳、天つゆ、中華スープの素とマヨネーズでソース完成。
なんかありあわせのモノで作ったやすっぽい料理だけど、美味しかった。


・昨日から湿布を使っているが、少しずつ効いている。
痛みは確実に引きはじめている。
このまま無理をしなければ、次の『メイクルーム』の稽古までにはなんとか痛みはとれるんじゃないだろうか。


・そういえば今日はプロ野球のドラフト会議だった。
(ちなみに『女神の失脚』の主演の高良クンは、甲子園出場経験あり)

ああいうドラフトで話題になるような選手っていうのは、当然のことだけど、数人しかいない。プロ野球選手を夢見た人はきっと星の数ほどいるはずだけど、結局流されてしまう人がほとんどだ。
テレビに映る未来のスター選手の影で、未来を失ってしまった人もいるはずなのだ。

最近になって、華やかな部分だけを見ることができなくなった。
影の生活を、知ったからなのだろうか。


・僕らの世界だってそうだ。
生き残る人は数人しかいない。
ふるいにかけられた人はその中でなんとか生き方を見つけないといけない。

人に何かを届けるシゴトは、たいがい、そのシゴトをするための術がない。
自分という店を経営し、自分の能力を売らなくてはいけない。

「役者やってます」といえば簡単に役者になれるし、「脚本書いてます」といえば脚本家になれる。
でもそれは、偽造カルボナーラみたいなもんで、材料はやすっぽい。それで人を楽しませられることは少ない。
実際は、僕みたいに、タバコの煙にまみれて酒と料理を運んだり、あるいは他の友達のように、サラリーマンに露出の多い派手な衣装で酌したりしている。
でもかといって、その影でのシゴトをバカにされたりすると憤りを感じる。
たぶん「役者なんてやめたら?」と言われるより腹が立つだろう。


・なりたい職業に誰もがなれるわけじゃない。
その事実を認めたくなくて、あがき続けてはいるけど、
いつかは何かを決断するときが来るんだろうかと、思って怖くなったりする。

いつまでも人に迷惑をかけられない。
いつまでもこのままでいられない。
わかってはいるのだけれど。

求人情報のフリーペーパーをふと手に取った。
表紙には、共演した女優さんがいた。


・そんな僕も、来月の某日に撮影。
地域映画の選考、通ったようである。

科白もないチョイ役だけど、嬉しい。
自分の偽造カルボナーラを、少しでもわかってくれる人がいたのだ。

自分の勝手な希望で無理を言ってオーディションを受けたのだし、その日はきっちりやって、終わったら『ゴジラ』の制作手伝いしにいかないとね。

がんばろう。
近道はない。けれど、遠まわりの道もない気がする。
目の前の道しか、今は見えないから。

ON AIR#1740 エルボーが……瀕死。

・またも自転車の話だが。

先日の夜中、高田馬場で早稲田通りを突っ走ってるとき、坂道でバランスをくずし、派手に転んでアスファルトに投げ出された。
もちろん転んだところは車道である。
奇跡的に、アイドリングしているタクシーくらいしかいなかったからよかったものの、運転の乱暴な運ちゃんが、スピードをあげて走っていれば、危なかったかもしれない。

迂闊だった。
気持ちよくて余所見をしていたのがまずかった。
本当に、夜は自転車も、バイクも、車も、運転が粗雑になってるから、気をつけないといけない。


・で、右の肘を完全に痛めてしまった。
箸もペンも持てるが、関節がものすごく痛い。

ギターを弾けなかった時点で気づくべきだったが、数日経ってもまったく痛みが引かないので、今日、病院に行ってきた。
たっかい湿布を買う。

すっぷ

・実は今日の昼はストレイドッグのボクササイズだった。

最近、体が動かせてないので行きたかったのだが、

ぜんっぜんパンチが打てない。

メイクルーム稽古のアップでも、腕立てができなかった。
ためしに、うちの前で縄跳びできるもためしてみたけど、回すたび厳しい痛み。
こんな状態でミット打ちなんかした日にゃ、もっと悪くなりそうだったので、泣く泣く休む。
ほんと、申し訳ありませんでした。

でも『女神の失脚』稽古場では、かなり身のある通し稽古ができたと思う。
日も少なくなっている。
厳しく臨んでいこう。

ON AIR#1739 「打ち切り」ってのは符丁なのか?

かぎこわれた

・昔から僕は自転車の運がない。
運がないというか、自転車を毎日のように使うからだろうと思うけど、トラブルが多い。

今日は、鍵が壊れた。
突然、開きにくくなり、力を入れたらこうなった。
完全に根っこからもげてしまった。

父親と、役者の先輩から、「交番の人なら持ってるよ」といわれ、半信半疑で行ってみたら、タダで優しく切ってくれた。

かぎ

しかしこうやってバッチンと切られた鍵を見ていると、自転車のキーなんてほとんど切れてしまうじゃないかと思い、改めてやるせなくなる。
自分の18万のロードが、あっさり盗られたのも、うなずけてしまう。

どんな工具でも切れないような強力な鍵、ないもんだろうか。


・12月に演る、再演『メイクルーム』と、『メイクルームⅡ』の稽古。

演出の森川さんもいらっしゃって、しっかり稽古しました。
再演するメイクルームはもちろん面白いのだが、『メイクルームⅡ』がほんっとに楽しみだ。

これからストレイドッグの公演『ゴジラ』もあるし、僕は11月初めに『女神の失脚』がある。
先輩のゲンタさんが客演する舞台もあるし、それぞれにタイトなスケジュールなのだが、

それでも演りきるぞ。面白い舞台を見せたい。

稽古後に、『女神の失脚』の稽古へ直行。
こっちでもミッチリと。
移動は疲れるし、忙しいが。
充実している。
生きている感じ。

ON AIR#1738 ユナイテッドビーズ再び

今の2

すでに来年も、舞台の予定がいくつか決まっているので、2011年の手帳を買った。

手帳を買うようになったのは、確か大学生になってからだったけど。

月曜始まりの手帳にもだいぶ慣れてきたし、こだわりはこれといってないのだが、
最近は、このUNITED BEESの製品を好んで買っている。

手帳業界の最大手、高橋の手帳を今年の途中で失くしてしまい、急遽買ったのがユナイテッドビーズの手帳だったのだが、社会人として恥ずかしくないシックな雰囲気と優れたデザインを兼ね備えている。しかも他人とあまりかぶることがない。

近所の本屋で売っているのだが、お目当ての製品はちゃんとした直営店しか売ってないようである。
その本屋にあるのは、だいたい24時間バーチカル表というのがついていて、これが一度試したら全然使えなかったのだ。

他の製品は、東京では八幡山くらいしか直営店がない。

本当はこの手帳が欲しかったのだが。

八幡山に行くのもめんどくさいし、取り寄せるのも面倒だ。

というわけで結局、載せた写真にもあるようにこの安いマンスリーだけの手帳にした。

でもこれでも満足はしている。
普段、ウィークリーの部分はほとんど使うことがないし、今までのよりちょっと大きめのA5サイズなので、一面にたくさん書き込める。

デザインも、申し分なし。
値段も、本体だけなら360円だ(カバー買ったけど)。

少しでも、興味持ったようなら、
この「UNITED BEES NET SHOP」へ行ってみてください。

帆布製品、ノート、普段の日用品にアクセントを加えたいなら一見の価値はあると思います。

それにしても手帳は、一年間付き合うもの。
かなり重要と知っているとはいえ、いったん悩みだすと止まらない。
「手帳はどれを買ったって大して変わらない」という感覚でお気に入りのメーカーからさっと買っちゃうのが理想だ。

ちなみに今年の手帳はこれ。
優しい緑色がとても気に入った。
今の

ON AIR#1737 田村さん

・なんだか芝居に集中できてない。
心が浮ついている。
今までやってこなかったミスとか、してしまっている。
なんとかしなけりゃと思っているンだけど。

もう一度、気持ちを引き締めないと……。


・稽古場で、休憩中などは、スピッツをよく聴いている。
主演の高良亘さんが、スピッツ好きらしい。

身近にスピッツ大ファンの先輩がいる身のため、知ったかぶりな発言はできないのだが、
スピッツの最大の良さはそのバンド感なんじゃないかなぁ。

ライブ映像を見るとそう感じる。
それはリーダーのシールドが外れるほど。
超楽しそうだ。


ON AIR#1736 ヘタレ息子と最強夫婦

・緊張した……。
地元で、某映画のオーディション。

オーディションというのも、舞台と同じで、繰り返せばさほど緊張しなくなるもんなのだろうか?

なんといっても、あの待ち時間の過ごし方というのが大変だ。
4時間待つのはさすがにきつかった。

肝心のオーディション。
特に難はなかったが、楽もなかった。

その場で渡された1ページ分の本を、1分で覚えて、台本を持たずに演ってみせた。まぁ1ページだから、できたからと言ってどうというわけでもないのだけど。
ちょっとでも「やる気あるな」と思ってもらえればいいのだが、とにもかくにもあとは結果を待つばかりである。

終わってすぐに、東京へ2時間かけて戻り、舞台の稽古をして、
家に帰ったときには、もうヘトヘトになっていた。


・しかし思い返すと。

母親は、今も韓国ドラマにハマりまくっており、毎夜、夜中までドラマを鑑賞している。

昨日も、普段生活の不規則な僕が寝るよりも遅くにベッドに入ったようだが、
朝、ふらふら寝ぼけながら一階に降りたら、すでに母はピンピンしていた。

シゴトに出かける父とけらけら笑いながら談笑しているではないか。

というか、父親も父親で、昨日のライブでさぞ疲れただろうに(実際、一緒に昨夜ラーメンを食べたときにはすでに目がうつろであった)、超ごきげんである。自分の作業着が縮んだとかいちいち報告してきて、母に「おなかが出ただけしょ」と一蹴され、それでもゲラゲラ笑ってらっしゃる。

もはや、この2人、何かの魔物なんじゃないか。
ってか、僕が老いぼれてるのか??

家族というのは、不思議だ。
同時に、おしどり夫婦というのは無敵だ。

オーディション、2時間の電車移動、そして舞台の稽古なんぞで、疲れてはいかんのだ……。

ON AIR#1735 もくもく、もくもく

じっか

・父親と母親が、東京でサラ・ブライトマンのコンサートを観たらしい。
父親曰く、厳しい戦いに競り勝って追加公演のチケットを購入できたのだそうだ。

僕も所用で実家に帰った。


・ぬるい稽古からはぬるい本番しか生まれないし、
それなりの稽古をしてもそれなりの本番しか見せられない。

常々思う。

馴れ合いで演技したってそれは演技に過ぎない。

分かってはいても、打開できないモヤモヤした霧の中にある。

自分の求める理想と、他人の求める理想は違う。
高いところから見下ろすだけでもなく、かといってすぐ降りてあげたりするでもなく、
互いに手をとりあうようにお芝居できないものかな。

難しい。

ON AIR#1734 キウェテル・イジョフォーの歌声に酔いしれろ!

キンキーブーツ

映画『キンキーブーツ』(2005)を観た。

素晴しい脚本!

主人公のチャーリーはもちろん、すべての登場人物は決して特別なキャラクターではない。
チャーリーなんてめっちゃダメダメな男だ。「おいおい」と思ってしまうほど。
一人めっちゃ濃い~いドラッグ・クイーン、ローラも出てくるけれど、その人もホントはどこにでもいる人間である。
演じる俳優、女優も決して誰もが知ってる人たちではない。

でも、面白い。
人の靴、しかもドラッグ・クイーン用のブーツを通して、そこに生きるの想いがあぶりだされる。
人の弱さと強さ、醜さと愛しさを、独自の目線で描いていた。

なんなのだろう、この圧倒的な「フツーな人たち」がどうしてこんなに愛おしく思えてしまうのだろうね?
共感性なのだろうか。
誰しもにある悩み、哀しみ、ずるさ、それがすごく分かりやすくて共感できるんだよね。

ひっさびさにイイ映画観たって感じ。DVDだけど途中で止めずに一気に観てしまった。

ドラッグ・クイーン役、できるなら、もう一度やりたいなぁ。

ON AIR#1733 さすがハングルの街

・新大久保で、むしょうに腹が減り、久々に外食。
といっても「すき家」だけど。


きむち牛丼

頼んだのはキムチ牛丼。
なんの気もなしに頼んだら、


きむち大盛


キムチ多ッ。

しかもめっぽう辛いぞ。
すき家のキムチ牛丼ってこんなに辛かった?
ひょっとして新大久保店限定なんだろうか……。

しかしながらここらへんは、すき家がなっから多い。
3軒くらいあった。
僕んちの近所にも作ってくれ……。

ON AIR#1732 シナリオのなんたるか

・昨日に続けて、大学の話になってしまうのだけど、三年次に、「シナリオ研究」という授業を僕はとっていた。

そのときに僕に教えてくださった先生が、荒井晴彦さんと、井上淳一さんという人で、その2人に教えてもらった経験は今でも、大きな糧として残っている。

あんまりよく覚えてないけど、ガイダンスの段階で、すっげえ厳しいこと言ってた、確か。

「本気で書いてこないヤツには単位与えない」とかだったっけ?
自分のこのブログの過去記事を読めば少しは思い出せるのだろうけど、めんどくさい。

(後から聞いた話だけど、本当は、出席票ナシの授業で、一回も出席しなくても、登録すれば単位もらえる授業だった)

まず「ふるいにかける」って言って、自分の一番好きな作品を挙げ、それがいかにいい作品かを原稿用紙何枚分かに書いて提出するという試験を出された。
で、荒井さんがまず一言。

「三谷幸喜の映画とかそういうの書いたやつは落とすから」

もうその時点で、はなっからシナリオ書くつもりも、なんのやる気もない連中はそそくさと立って教室を出て行った。

で、僕は本当にシナリオを書きたかったし勉強したかったので、一生懸命書いた。
本当は怪獣映画、とくに平成ガメラシリーズのどれかを書きたかったのだが、

そんなの書いたら速攻で落とされる気配がしたので、

『追憶』(1973)という映画を挙げて書いたのだった。

もうタイトルからしておしゃれな感じ。
ロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンドが熱演する至極の恋愛映画なわけだが、
僕はこの映画の劇伴と主題歌が好きで、アカデミー歌曲賞ノミネートもされているし、カントクは故、シドニー・ポラックだし、最適かなと思っていた。

でも肝心の脚本が誰か知らないという……(アーサー・ローレンツという人でした)。

なので、提出してから数日間はハラハラしていたのだが、なんとか合格し、受講する権利を得たのだった。

(これも後から聞いた話だけど、その試験は受講者を減らすためのまったくのハッタリで、試験を受けた人は全員受講できることにしてたらしい)

受講者はかなり少なく、少数精鋭で、最初は30人以上いた教室も、最後の方は僕含めて5、6人くらいだった。

それが縁で、僕のことを覚えてもらい、いろんな経験をさせてもらった。
月刊シナリオの紙面に、記事を書かせてもらったりもした。
尊敬する脚本家、向井康介さんにもお会いできたし、知り合いの脚本家さんもできたりした。


・よく飲みにもいかせてもらった。
映画の話をたくさんした。

他の受講者に負けまいと、そのとき旬の映画もかなり観た。

一人暮らしを始めた一年目の、新宿ゴールデン街の妖しい光は忘れられない。

荒井さんも井上さんも、本当に映画をよく観ていて、単に本数を観ているだけでなく、脚本の細部までもすごく考えて観ている方だった。自分の映画の観方がいかに簡略的なもので、浅はかな考えしかできてないのか思い知り、僕もあんなニヒルなヒトになりてぇと心から思ったものである。

今、自分がお芝居をさせてもらっている村松みさきさんが、実に90本近く作品を書いているのに比べ、自分が作ったシナリオは結局数本しかなく、いつのまにかシナリオの本数より、役者として舞台に立った本数の方が多くなってしまった。

だが、心のどっかで、

「作品を書きたいッ!」

という気持ちは密か(?)にある、中途半端な野郎だ。
まぁ、それは仕方ないのかもしれない。
だってまだ、役者を本格的にやろうと思ってからの時間より、シナリオを本格的に書こうと思っていた時間の方がが圧倒的に長いのだから。

アプローチの仕方はちょっと違うのかもしれないけど、役者も、書き手も、ホンを読まないと成長できない。
そのホンがどのように面白いか、それをもっと活かせるにはどうやったらいいのか、考えられるようになるためには、読み続けるしかないし、あるいは作品をたくさん観たりしないといけない。

不思議なもんだけど、役者になってからの方がシナリオや本をすごい読むようになってしまった。
なんだかね、矛盾しているようだけど。

悪いシナリオから良い作品は生まれないと、よく言われるが、
役者になった以上、悪いシナリオでも面白くしてやろうという強い気持ちで向かっている。
今回の村松さんの公演は、良いシナリオなんで、自分の怠惰で悪い作品にだけはしないようにしたい。


・少々話題が脱線してしまったけれど。

なんで今、荒井晴彦さんと井上淳一さんの話をしているのかというと。

この度、

荒井晴彦さんと井上淳一さんの共同脚本、

しかもオリジナル脚本の映画が、

公開されるのだ!!

その名も『パートナーズ』。

盲導犬のチエと、チエの訓練士である青年・小山内剛との触れ合いを軸にしたドラマだ。

11月6日の土曜日より、ヒューマンラストシネマ有楽町を初め、全国で公開されるので、興味のある方は是非、観に行ってください。
本当に、シナリオ作りに関しては物凄く厳しい方だったので、絶対に面白いはず。

6日は僕、舞台公演中なので、いつになるかは分かりませんが……必ず、劇場へ拝見しようと思っています。


・今思うと、本当に縁だとか運だとかは不思議なもんである。

他の連中は、まったくやる気がなく、いつの間にか出席しなくなって、カタチだけの4単位を取得し、今は就職して、荒井さんや井上さんのことなんてすっかり忘れて、安定した給料もらって、楽しく生きているのだろう。

僕なんか、クソみたいなシナリオしか書けなかったけど(プロレスを題材にしたシナリオの企画書を書いてケチョンケチョンに言われた)、
めげずにただ出席してただけで、今もこうして、やる気のあった受講生や、井上さんたちと連絡をとったりしてるのだ。
(おかげさまでカネはまったくありませんが)

どっちがいいかは別として、僕の場合は、単位以上の何かを学べた気がします。


・最後に、もうひとつ、不思議な縁の話。

シナリオを勉強する人なら誰でも一回はやらされる「筆写」。
名作シナリオなどを、文字通り原稿用紙に書き写して、構成を学びましょうとかいうアレ。
御多分にもれず、僕もやったのだ。

それは忘れもしない、大学三年次の初め。
保留評価を食らってしまった脚本ゼミの追試験として、映画シナリオを一つ選んで筆写するというレポート課題が出されたのだった。

しかも課題はそのシナリオ筆写だけでなく、
菊島隆三のシナリオ『嵐』の筆写(これがペラ286枚という冗談みたいな長さだった)、
大学の図書館の資料にある近代文学全集から、映画になっている原作小説、日本文学と海外文学、各10作品を探してその概要を筆写、
二年次に出さないままだった課題、文学作品「カルメン」を自分流にアレンジして映画のシナリオにしてくる、
そして二年次に書いていた僕のシナリオ『あの夏を忘れない』の直し、

これを全部、その課題を出された4月6日から、4月14日の三年次の授業が始まる日までに提出しなければ、即留年という、もう、さながら地獄の苦行のような課題が出されたのである。
いくら自業自得とはいえ、たった一週間でこれだけの課題量。
出された日の夜は、部屋の隅で絶望に泣きました。

でも人は一度死ぬ気になると、なんでもできてしまうものらしい。
心ある友達の必死の協力もあって、一週間で課題を全部クリアし、奇跡の留年回避をしたのだった。

で。

僕が初めて筆写するのに選んだ映画シナリオは、何を隠そうこれだった。

もんだいのない

『問題のない私たち』(作・森岡利行)

本当に、自分でもビックリである。
こんな偶然、あるのです。

当時、自分ちにある大量の月刊シナリオをあさって、面白さ云々より一番枚数の少なそうなのを選んだのでした。

ごめんなさい。

読み返すとホントに勉強になるシナリオでしたが、筆写中はもう一心不乱。
その数年後、僕がストレイドッグに入団することになるとはつゆ知らず。

森岡さん、ホントすみません……そしてありがとうございます。

ON AIR#1731 keep the faith.

世の中、たくさんのお芝居があって、中には、すっごくつまんない作品もある。
だけどね、今日、とあるお芝居を観て、今まで観てきたどんなヒドい作品も、まだ観た意義があったなと思えてしまった。

劇団エリザベス 公演
『ファイナルファンタジー/やがて僕は拒絶する』

聞けば僕の母校大学の演劇学科のメンバーを中心に結成された劇団で、アンケートにも、
「この公演を何でお知りになりましたか?」の項目欄に「日芸生」とご丁寧にある。

周りを見渡せば、かつてのキャンパスで、バイト先で見たような連中がウヨウヨ。

こういう自意識過剰な感覚に満ちた劇場内の空気、前説の段階で、
「とんでもない公演に来ちゃったな」と思ったのだが……。

とにかく、ひどかった。
耐えられないほどネチネチと挟み込まれる下ネタ、漂う学園祭的内輪臭、聞き取れない科白。
繰り返される世界への絶望感、不条理感をこれ見よがしに見せ付けられた。

よく、芸術色の強すぎる作品を批判する際に、「マスターベーション」だとか「作り手のオナニー」とか言うけど、
人のマスターベーションでも、それを好む人がいる。
そもそも芸術なんて、いかにオナニーで人を興奮させるかだと思うのだけど、
これは、受け付けることがどうしてもできなかった。
「人と違うことしてるでしょ? すごいでしょ?」と言われているような気がしたからだ。


演劇を観てよく思うことだけど、この手の抽象的演劇、不条理演劇を観るたびに、
作家の世界観重視、思想主義に辟易する。

もうその時点で、「個性」を出していると勘違いしていると思うし、それがもはや没個性であることに、この手の作家は、往々にして気づかない。

芸大生が陥る、芸術家を気取ったぬるい優越感が、本当に嫌いで嫌いでしょうがない。憎んでいると言ってもいい。
たぶん僕が在校時に演劇学科に対して抱いていた得体の知れない不快感はそこにあったのだろう。

長いこと、その感覚を言葉にできなかったけど、ようやく気づいた。
大きく群れをなして、その中だけで、同じ価値観だけで固められたカンパニーを作り、それなりの稽古をしてそれなりの本番をこなす。
だから、偏った芝居しか生まれない。

演劇学科だけにとどまらない。
僕の専攻したところや、その他にも、そういうヤツは大勢いた。

芸大に入っただけで、爆笑問題とか、クドカンとかの仲間入りになった気でいるヤツばっかりだった。
そういう学生たちが嫌いだった。

同属嫌悪、自己嫌悪。

自分の運命を変えた鈴木浩太郎に出逢って、自分で芝居をするようになってから、自分は決してそうなるまいと思い、必死に避けて通ってきたつもりなのだけど、そういうアホみたいな学生たちのオナニー演劇と、僕との間には、結局なんの違いも見つけられなかった。

だが、僕と、鈴木浩太郎を初めとする、数年前に行動を共にした仲間が持っていた、内輪なヤツらと僕らを分ける唯一の「線」は、「幅」にあった気がする。
将来の志も違えば、作品の趣向も全然違う。通う大学も違う。社会人もいたりした。同じ大学だったとしても学科がそもそも違うのだ。

当然、それぞれがそれぞれに持った常識の中で行動するから、僕らはたびたび衝突した。

旗揚げのときだって、よくあんな状態でできたと思うほど。
ほんと、今でも鮮明に覚えてるよ。
音響隊だって、なんかめっちゃ口論になってたし、
所沢の稽古場で「あたしこーちゃんをもう信じられない」と泣いた役者がいた。

そういう前途多難な旗揚げを終え、一緒にやるはずだった演劇学科の人間が数人離れていった。
理由はさまざまなのだろうけど、結局彼らは、知識と、勝手を分かっている、スムーズさ、気持ちよさを選んだのだと思う。

残された僕らは、あれだけ衝突したけれど、それでも、続けることになった。
後々になっても、価値観の違いからなんどもぶつかった。

第二回、三回、四回と……回を重ね、それぞれに問題は山ほど抱えたけれど、それでも、それでも続けた。
いつしかVANGUARDという劇団は、ホントに学生劇団としては特殊な集団になっていった。

みんな集団や輪からハズレた人たちだった。

流されて入学し、なーなーで芸術の勉強し、自己満足と妥協に満ちた作品だけを作り、サークルや部活内で恋愛し、セックスを知り、タバコをすい、酒を飲み、パチンコへ行って、バイトをし、ときに親にカネの無心をする。型どおりのキャンパスライフを満喫し、深く考えることもなく就職する、そんな大勢の大学生たちとは違う匂いがあった。
僕が周りの学生に対して感じていた不快な気持ちは一切抱かなかった。

仲間がくれたものは大きかったと思う。
自分だけの価値観だけに陥らず、いろんなものを吸収できた。

目指す演劇にも、広がりができた。
うまくは言えないけど、喜んでもらえる作品。
自分じゃなく、他者に気持ちよくなってもらう作品、
お客様に何かを感じてもらう作品。

その意識だけは、人一倍あった気がする。
すると神様もよくしたもので、縁のあった劇団はすべてイイ劇団だった。
快賊船さん、ジパングさん。
演劇というエンターテイメントに賭けている人ばかりだった。

思いのほか長くなったけど。

そして今。

ストレイドッグに入団し、公演を何度かやり、
今は、村松みさきプロデュースの現場。

今回の現場は、今日観たカンパニーと同じく、母校が同じ仲間が何人かいる。
みさきさんだけでなく、主演の石山知佳さん、先輩の加藤圭貴さん、舞台美術家の秋友氏も卒業生だ。

絶対に我々はいい芝居をできると信じている。
でも危機感は常に持ってやっていかなければならない。
踏み外せば、同じような批判を受ける可能性だって、捨てきれない。

本気でやらなければならない。
プロ意識を持って、プライドを持って。

ON AIR#1730 うさぎ帝国の住人

しぇふのぽてと

『女神の失脚』で共演する、加藤圭貴さんの御実家は洋菓子屋さんである。
加藤圭貴さんの芸名「圭貴」は、「ケーキ」から来てるんだそう。

加藤さんの実家から送られてきたのを一つ頂いたのだが、これが激ウマだった。

ロンシャン」というお店らしいです。

皆さん、石川へお越しの際は、是非ロンシャンへ!

そんな加藤圭貴さんのブログで、ありがたくも役者紹介をしてもらってます。
写真、思いっきりカッコつけてみました。よかったら覗いてくださいね。

ON AIR#1729 チリ落盤事故に思うコト

連日の稽古の間に、気づけばニュースで話題になっていた、あのチリ落盤事故。

三十三名の作業員の奇跡の生還に、チリは沸き、世界中のメディアがこれを一斉に報じた。
ここ日本でも、連日報道されていた。

苦難に耐え抜き、無事に救出された名もなき作業員たちには、心から、拍手を送りたいし、「お疲れさま」と言ってあげたい。

しかし、どうしてもこの事故に対する、あるマスメディアの捉え方に、違和感を覚えて仕方がないのである。

それは、この事故の「映画化」のニュースについてだ。

現在救出中のチリ落盤事故がハビエル・バルデム主演で映画化?

主役はハリソン・フォードでバッ“チリ”!ハリウッド熱視線

上記のインターネットニュースにもあるとおり、チリ国内では映画化が予定されていて、ハリウッドも、これを映画化する方向で進んでいるとのこと。
起用する俳優もかなり有名な人ばかりだし、アメリカの芸能サイト「ハリウッドライフ」のアンケートでも「観たい」が八割を超える結果になったそうだ。

確かに映画が実際に製作され、公開されれば、この奇跡の救出劇に感動する人はたくさんいるはずだし、たたき出された数字からも、需要はあるのだろう。

だが、僕はどうしても、強い憤りを感じる。

チリのメディアも、アメリカのハリウッドも、そしてそれを報道した日本のメディアも、作業員の決死の努力、救出に関わった人たちの想い、そしてす人の生き死にというものに対して、あまりにも、無神経なのではないか。

実際にあった事件や事故を元に、映画やドラマが作られることは、もちろんよくある。
第二次大戦、阪神大震災、サリン、9.11……。いろんな映画を観てきた。
人の死や、無念などが、「カネ」にすりかえられ、立派な商業になっていく。

それは、悲しいことではあるけれど、時に遺された人たちの「想い」を、観る人に伝えた。
人の生き方に影響を与える作品も少なくなかった。


けれど、今回の事故は?

もし、今回の事故で、たった一人でも死者が出ていたとしたら?
チリの映画会社やハリウッドは、それでも映画化を考えただろうか?

まずこの事故のあった鉱山では、以前にも幾度も死亡事故が起こっている。
だから今回の落盤事故で死者が出なかったのは、報道からも分かるとおり、本当に文字通りの「奇跡」で、
何か一つでも運命の歯車がズレていれば、悲惨な結果は避けられなかったはずだ。

落盤の原因は何だったのか。
作業員や、その雇い主や鉱山会社に何の落ち度もなかったのか。
そういう問題追求もなしに奇跡の生還ばかりが注目されている。

鉱山会社のオーナーは、事故発生後、数日間行方不明になったらしい。

そして今回の事件を機に、安全基準を満たしていない鉱山はすべて閉山され、多くの作業員が、事実上の失業に追い込まれているのだ。
そういうチリ国内の、今まで誰も知ることのなかった小さな町の現実を直視もせずに、それでもハリウッドは映画を作るつもりなのだろうか。

記事を読んでいて、一番、愕然とした文章がある。


「関係者の話によると、落盤事故発生から2か月余りの地下に閉じ込められた日々、そして今まさに行なわれている救出の物語を映画化する予定で、33名全員が無事救出された後には、作業員たちから話を聞いて、作品に生かしていきたいと映画会社の重役たちは考えているようだ」



「そして今まさに行なわれている救出の物語を映画化する予定で」


作業員が、そして救急隊が、痩せた体で、汗を流し、血眼になって、命を賭けて事態に向かっている真っ最中に、
映画会社の連中たちは、会社のデスクの上で、映画化の計画をすでに考えていたのである。

怒り、呆れ、そんなものを通り越して、ただ悲しくなった。

話題性があればいいのか?

カネが入ればいいのか?

そんなことのために、映画は作られるべきなのだろうか?


落盤事故関連の記事を読むたびに思うが、
この事故を、もっと深く追求して欲しい。
鉱山業、雇用、福祉、政治、人道……あらゆる観点から、もう一度、チリ政府に考え直して欲しいのだ。

そして何より悲しいのは、
この「映画化」に対する報道に対して、少しでも批判的な見方をしたメディアが、ほとんど見受けられないところにある。

この数日の、人の人生や命に対して、完全に麻痺した報道。
なんのデリカシーもなく、これらの記事が作られているのかと思うと、怖い。

ON AIR#1728 すごいママ

母親つながりで。

近所に、でっかい交差点があるのだが、
そこで、オバサマが特殊な自転車に乗っていた。

後ろに大き目の乳母車があり、自転車でそれを引いているのだった。

乳母車の上には、3、4歳付近の可愛い兄弟が2人、きゃっきゃきゃっきゃとはしゃいでおった。

子供2人分の重さや、排気ガス(乳母車にはちゃんとガスよけ? の膜があった)をものともせず交差点を渡っていく。

パワーあるなぁと思った。

そんな一日。

ON AIR#1727 母親というものは

東京タワー

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』。

新潮文庫から、最近発売された。

流行にかなり遅れをとってしまったが、本日ついに読了。
なんて言ったらいいのか、言葉が見つからない。
「素晴しかった」とか「感動した」とか「泣けた」と言えばたやすいが、そんな言葉では表現し切れない想いがこみ上げてくる。

ありふれた小さな世界こそ、実は何よりも尊いのだと気づく。
人が生まれて、いつか死ぬ、それはなんの不思議もない、普通のことだけれど、
その間にある「生きる」ということは、奇蹟そのものです。
そのかけがえのなさに気づかずに、生と死の普通さに失望している人が、自分も含め、きっと何人もいるのだろうけど、
生きているだけで希望があるのだと、母親の存在は気づかせてくれる。

オカンだけでなく、オトンとか、ボクをとりまく人たちの描写も、面白くて笑える。

リリー・フランキーさん、ありがとうございました。
僕も、ガンバります。

ON AIR#1726 衝撃の来客

・ストレイドッグのボクササイズ。
昨日あった、いろんなことを全部ぶっ飛ばす勢いで臨んだ。

脳内BGMは、B'zの『BLOWIN'』だ。




初めて彼らを知ったころ、姉が買ってくれた『B'z The Best“Treasure”』。
再生ボタンを押してこれがかかった瞬間の、胸のはじけるような感覚はいまだに忘れられない。

最近またよく聴くようになった。
歌詞がいい。
主人公たちに今の自分を重ねてみる。

ボクササイズの後は稽古場として使用し、次のストレイドッグの公演『ゴジラ』に向けての熱い稽古が繰り広げられた。
演出は、僕の大先輩である、森田亜紀さんだ。
女優としても演出家としても、ホント凄い人。
こんなに芝居に対してストイックに臨める大先輩と一緒の劇団にいられて、嬉しい。

自分ももっとシビアに向き合っていかないといけないと思った。

ちーず

そんな森田さんのイチオシのアイスはこの「チーズスティック」なる棒状のアイスである。
なんかの稽古のときに、森田さんが、熱く語っていたので、ついついコンビニで手を伸ばしてしまった。
シンプルなネーミングのくせに、非常に美味いぞ。


・都内某所の稽古場から離れ、僕は次の稽古場へ。

今日は久々の稽古場。
というのも、学生劇団のとき、よくここを使っていたのだ。
まさか、社会人になって、再びこの稽古場を使う日が来るのは。
懐かしい……。

マイナーなドリンク自販機も健在だった。

しょうげき?

なんだ、「衝撃」て。

ストレイドッグで鍛えられたこともあり、もう台本は離し、細かな間違いを修正するために読むに留めている。
ほんとに、科白覚えは、けっこう早くなった。
伊東四朗さんがテレビで仰っていた、片手が(台本で)ふさがっていると、本当の芝居はできないという言葉が、身に染みる。

村松さんの稽古は順調に仕上がってきている。
東京セレソンデラックスで鍛えた村松さんの確かな演出を信じて、突き進むしかない。

今日の稽古終わりに村松さんが報告してくださったのだが、
なんとなんと、あの超有名な方も観に来てくれるそうだ!

僕にとってもかなりのチャンス。
ストレイドッグseedlingの先輩にもファンは何人かいますし、僕も今のうちにDVD観て研究しとこうかな。

いついらっしゃるかは分かりませんが、ファンの方がもしいらっしゃるなら観に来てください。
もしかしたら、狭いシアターグリーンのbase theatreですから、席が隣になるかもしれませんよ。

(まだたぶん公にしちゃいけないので、誰かは書きませんが、もうお分かりですよね?)

ON AIR#1725 夜な夜な募るもの

まっく

人生の砂時計は、今日も、驚くようなスピードで進んでいる。
細かい砂が上から下へ。
いつかは全部、落ちてしまう。
ひっくり返せることは、できるだろうか。

堕落と、焦燥と、つかの間の快楽の繰り返し。
こんな生活から早く、抜け出さないといけないと思っている。

いつの間にか、この繰り返しの中にうずもれ、結局そこが居心地のいい場所になってはいないだろうか。
この渇いた街に吸い込まれて、気力、体力を搾取され、ふと気がついたときには、ガラクタみたいになった自分を、鏡の中でいつか見ることになるのではないだろうか。

そんな不安に、急に襲われる。
ちょっとつまずいた日とか、
ちょっといらついた日とか。

自分を情けなく思った帰り道とか。

いつまでこんな生活が続くんだろう。
いつまでこんな夜が続くんだろう。
いつまでこんな想いにさいなまれるのだろう。

今日もぐるぐると目が回る。
生暖かい風も、金木犀の匂いも、今はうざったい。
胸が焼け付くような、そんな不安だ。

また、憂鬱な朝日が昇る。

ON AIR#1724 塀の中の中学校

・友人である河内が音響を勤め、ストレイドッグの音響で何度もお世話になっている岩崎さんが照明オペを勤めてらっしゃる舞台を観てきた。
まさかこんなに早く、僕の友人と岩崎さんが繋がるとは思いもしなかったけれど、なんか嬉しいものである。
音響、照明という専門的なところは普段なかなか分かりづらいけれど、音響も照明も、注目してみると大変な技術がいるのだなと感じる。


・バイト後に、録画していたドラマを観てみた。

う~む。

どこに、映ってるんだろう?

映りはしかったみたい。
残念だが、エキストラだししゃーないか……。

と思っていたら。

最後の最後で、

「この番組は、ご覧のスポンサーの提供で……」

という映像が。
そこに、なんとバッチリ映っておりました。
ボーボーの眉毛だからわかりやすいね、僕。
突然歌いだす渡辺謙さんに見入る余計な芝居もちゃんと映っていたし、満足。
大滝秀治さんが、渡辺謙さんが歌って驚いて少しずれてくださったおかげです。

よかった。報われたよ、あの厳しい撮影の努力が……。


ドラマ、どうでした?


個人的には、オダギリジョーさんが演じる石川先生が、写真家を目指していたという設定があんまり活かされてないのが気になった。確かに写真コンクールのくだりがストーリーの展開に役立ってはいるのだけど……。
橋爪功さんに語りかけるシーン、高橋克実さんに「華がない」といわれてしまうシーンまで作ったのに、後半では写真家の設定はあんまり重視されてなく……。
千原せいじさんの役どころも、かなりもったいなかった気がする。なんか、中途退学者を出してドラマを盛り上げるためのピースにしか感じなかった。

しかし渡辺謙さんと大滝秀治さんの演技力はさすがですね……。芝居だとわかっていても、そこに学校に行っていない囚人が存在している感覚になるもんね。

オダギリジョーさんはどう見ても先生というかオダギリジョーなのだけど、そこがまたカッコいいのだ。

最後の方で、

「普通、多くの人間は絶望しない。絶望する前に、逃げるから」

と、苦笑いとも照れ笑いともつかない微笑みを向けながら話すシーンは、とても感動した。

僕みたいなペーぺーの役者なんかがああいう科白を言ったら、また偽二枚目のくっさい芝居になってしまっていただろう。

あと、まぁこうなるだろうとは思っていたけれど、
卒業式のシーンのエキストラ。

ウトウトしすぎ。

ON AIR#1723 実は「いいとも」にも出たことあるんです

・そんなわけで、明日、放送です。
祝・テレビ出演。

平成22年度文化庁芸術祭参加
『塀の中の中学校』

TBSにて10月11日(月曜・祝日)夜9時~11時24分 放送予定!

脚本・内館牧子、主演・オダギリジョー、共演は大滝秀治、渡辺謙!
塀の中でTV界初ロケが実現!
生きることへの意味、学ぶことへの意義を探るTBSが満を持して放つ本格派ドラマ大作!!

……今年の三月、坊主頭にして、極寒の屋外と暖房の効かない体育館で一生懸命撮影した作品です。
メインキャスト、エキストラに関わらず、体当たりの撮影でした。

一生懸命臨んでればいいことはあるもんで、みんなが寝てる中、お目目パッチリで拍手してたら、

「君、前行って」

と、カメラの前の方まで行かされたという経験をしました。
エキストラではありますが、たぶん大滝秀治さんの真後ろあたりで、チラチラ、映るんじゃねえかと……。

もし気が向いたら、録画でもしてやってください。


・今日はオーディションの手伝いと、観劇と、テレビ鑑賞と。

観劇は、『恋ばば 十四歳!』で共演した香子さんの舞台を新宿シアターモリエール。
テレビは、いーちゃんこと飯坂泰子さんと、これまた『恋ばば』で共演した竹内寿クンの出演するドラマ。

毎度のことながら、刺激と焦りと。

香子さん、ほんと休まずに舞台に続けていて、すごいなあと思います。
招待してくれたにも関わらずなんの差し入れも持ってかず、ホントすみませんでした。

ON AIR#1722 悶

ぽっき

・ポッキー。
なんか、きれいなパッケージだね。


・今日は一日稽古。昼から夜まででした。
しかし科白が覚えにくいのなんの。

弁当持参。
コンビニは高いし稽古場から遠いので、弁当作っといてよかった。

ケイタイが故障しかけてかなり困った。
メールができなくなって……。焦った。


・夜、親と電話した。

自分も拍子抜けしなかったわけじゃないけど……。
でも、こういうところから続けていかないといけないのかな。


・僕には大きい劣等感がある。
しかもそれは僕が原因になってしまっているものだ。
僕の人間性が問題なのだ。

それを隠す為に、ひたすら違うことを頑張っている。


夢、目標、仕事。
ずっとそれだけを追ってきた。
知らぬふりをしてきた。

でも結局、隠すことはできても、事実から逃げることはできない。
早く、自分も成長したい。
イライラする。

悔しい、悔しい、悔しい。


・ヘラヘラと芝居なんかしていちゃダメだ。
トップをとるつもりでやろう。
いつまでも学園祭のノリでやってンな。
内輪でなーなーで、楽しかったねだけでやってンな。
俺はもっと放出する。
もっと外へ向かって、このエネルギーを放射しないといけないのだ。

今はそれだけを目指そう。
わき目も振らずに芝居するんだ。
しなきゃいけないんだよ、俺は。

ON AIR#1721 ナポリタン

・ナポリタンを作った。

ナポリタンなんて、日ごろ外食では何気なく食べていたけれど、
実は今日まで、ナポリタンというものが、ケチャップをからめて作るものだと知らなかった。
スパゲッティの味付けの材料がなかったので、その場にあったケチャップをかけてみたらナポリタンになったという具合である。

というわけで、人生初めて自分で作ったナポリタンは非常に美味であった。


・ひっさびさの完全な客演での公演は、去年のジパングステージさん以来、約一年ぶり。
自分で「自分」をいかに使うか、まだ決まりそうで決まらない。

今回の稽古でも、自転車フル活用。
あー、ロードバイクがまた欲しくなってきた。

くそー……絶対また買ってやる。買ってやるぞ。

ON AIR#1720 いつかスカイツリーを題材にした小説も出るかもね

・リリー・フランキーさんの、チョット前にすっごく話題になったあの作品を読んでいるのだけど、
なんか、読み進むのがもったいない感じ。
先を読みたい気持ちも、もちろんあるのだけど。

映画になったその作品は、批判する人もいるけれど、けっこう好きだ。

リリー・フランキーさんの作品をたくさん知っているわけじゃないのだけど、
すっごく言葉の選び方が丁寧に感じる。
本当に一文字一文字、気を遣って書いてるような。

それに比べると、自分の、このブログの文章なんて、ほぼ書きなぐりに近い。
日本語の味わいって、他のどの言語にもないものだから、僕ももうちょっと気をつけて書くべきなんだよなぁ。


・『ぼくんち』の打ち上げで、音響をやってくださった岩崎さんに、自分の友達で音響をやっている河ちゃんの話をした。
へ~田嶋クンにはそういう友達いるのね、という反応だったが、なんと河内の今回の現場でご一緒したらしい。
なんか、この世界の偶然ってほんとうにビックリするよなぁ。


・父親が、サラ・ブライトマンのファンだというのを、今日初めて知った。
あまりに好きで、今度、母と二人でコンサートを観に行くらしい。
いやぁ知らなかったね。

ON AIR#1719 写メ、撮ンな!

・稽古である。
徐々にではあるが、役者の皆様とも打ち解けてきた感じ。

主演の石山知佳さんは、かなりの女優だぞ。
僕と同い年とは思えない、存在感がある。

自分も負けていられない。
仲間ではあるが、全員がライバルと思って、切磋琢磨するつもりで。


・実は稽古前に、ストレイドッグのボクササイズに行ってきた。
既に何度か話しているが、ホントにグローブつけてトレーニングするのだ。
もう何度もやっているはずなのに、ボクササイズやった後の数日間は、けっこうな筋肉痛と闘うことになる。

でもおかげでスタイルはけっこうよくなった。
自分で言うのもなんなんだけど。

そんで、先日までやっていた『ぼくんち』の反省会も。
ストレイドッグの一員として、やるべきことは、まだまだ山ほどあるぞ。
ひとつひとつ、クリアしていかねばなるまい。


・反省をいろいろしていると……。
去年の5月、フリーの役者になって初めて舞台にたったときのことを思い出す。
僕は出番自体はそう多くはなかったため、だいたい楽屋で待機していたのだけど、
ある日の待機中、同じく待機していた某役者のケイタイが急に鳴り、その役者が電話で話し出したのである。
そそくさとトイレに行って話していた。

もちろん本番中の出来事である。
お客様との会話だったのだろうけど、そのときの僕は心の中でかなり憤慨した。
(てか、話してるそいつに直接怒ればよかったのだけど、その時になんで怒らなかったのだろう。まだペーぺーだったからってのもあるかもしれない)

役者を本気で始めようと思ったころの、一番記憶にある出来事がそれだ。

小劇場だろうが大劇場だろうが、
「楽屋にいるときも本番」という意識をもう一度持たないとさ、いい芝居なんてできやしないんだよ。

江古田ストアハウスやアイピット目白で公演やったときなんか、ケータイなんていじれるわけがなかった。
ずっと袖にいたからね。
さいたま新都心で公演やったときなんか、ケータイなんでいじれるわけがなかった。
だって屋外だもん。袖すらないもん。

初心は忘れるべからず、だ。
本番中の楽屋ではケータイ禁止!
マイ・ルールとして自分に言い聞かせておこう。

ON AIR#1718 カバーブームに思う

・ラジオを聴くに、今、音楽業界は空前のカバーブームであるらしい。
ってか、数年前にもなかったか? カバーブーム。
そうそう、僕の愛するB'zの松本さんがソロで、邦楽カバー・アルバム『THE HIT PARADE』ちゅうアルバムを出した頃だったかな?

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七年前の2003年。FLOWが『贈る言葉』を出して売れたりとかしたね。


・で、今年。
コブクロ、JUJU、Superfly……あと誰がカバー系出したっけ?
『ハナミズキ』を新垣さんが歌って、小田和正の『たしかなこと』も誰かにカバーされてたし、
こないだ観た『カラフル』ちゅう映画でも尾崎豊とブルーハーツのカバーが主題曲になっていた。
徳永英明さんも久しぶりに出したね。

こう溢れんばかりにカバーばっかりだと、やや考え方が保守的になってしまうんだけど、
最近、僕は頭が柔らかくなったらしい。

オリジナル派には悪いけど、僕はJUJUさんの『Don't wanna cry』はけっこう好きなんだ。
ラジオでJUJUさんがカバーした曲を聴いてても、フツーに聴けてしまう。
アルバム、ブックオフで安くなったら買おうかなと思うくらい。

一方で……コブクロに『I LOVE YOU』とか歌われるとなんかイヤだったりする。
だいたいね、アルバムの内容に腹が立ったりするのよ。

DISC1
1.「奇跡の地球(ほし)」 桑田佳祐&Mr.Children
2.「I LOVE YOU」 尾崎豊
3.「いつまでも変わらぬ愛を」 織田哲郎
4.「SUPERSTITION」 STEVIE WONDER
5.「ALONE AGAIN(NATURALLY)」 Gilbert O'Sullivan
6.「遠い恋のリフレイン」 T-BOLAN
7.「もうひとつの土曜日」 浜田省吾
8.「THRILL IS GONE」 B.B.KING
9.「Lovin' you」 渡辺美里
10.「こんな風にして終わるもの」 小谷美紗子
11.「THE ONLY THING THAT LOOKS GOOD ON ME IS YOU」 Bryan Adams
12.「CALIFORNIA SUN」 RAMONES
13.「ANSWER」 槇原敬之

DISC2
1.「WHAT A WONDERFUL WORLD」 Louis Armstrong
2.「三日月」 絢香
3.「DESPERADO」 EAGLES
4.「Pink Prisoner」 UNICORN
5.「気球に乗って」 THE BOOM
6.「ON MY BEAT」 BOOWY
7.「IF IT MAKES YOU HAPPPY」 Sheryl Crow
8.「LAYLA」 Derek & the Dominos
9.「卒業写真」 荒井由実/ハイ・ファイ・セット
10.「運命船サラバ号出発」 ザ・コブラツイスターズ
11.「The Love We Make」 SING LIKE TALKING
12.「しあわせのランプ」 玉置浩二

この節操のなさはなんなんだ!?


・単純に歌声の好みもあるのだろうけど。

僕は安室さんやマイラバの曲に当時は興味を持っておらず、聴いてなかったのも大きいかもしれない。
だからJUJUさんの曲も新鮮に聴けるのだろう。女性ボーカル限定なのもある。
(Superflyの場合も同様に、洋楽のカバーばかりだ)

逆にコブクロが歌っているカバーは、まんま僕が愛してきたモノを洗いざらい歌ってるし、すべてがごちゃまぜだ。乱暴にカバーすりゃいいってもんじゃないのよ。


・いい曲を歌い継いでいく意味では、カバーはいいとは思う。
でもプロが歌う以上、歌い手がどれだけ魂を込めてオリジナルを歌ってくれるか、アレンジしてくれるか、カバーアルバムを出すならどれくらいの完成度で、どのくらいの統一感を持って作るか、ファンは聴くわけである。

僕がやっているお芝居の世界でもそれは同じで、とくに再演なんてやるときには既成の台本から、初演などのオリジナルを超えなくちゃいけないともがく。
ただ同じようにやるだけではいけなくて、それには、人一倍の魂、愛情を持って挑まなければ、原作を超えたりすることなんてそうそうできない。

そして作り手以上に、聴き手も、いいものを選ぶという意識を持っていないといけない。
蔓延する似たような作品の中から、心を動かす曲を手にする。
カバー・ブームという流行の中でも、その中から後に残るモノを選ぶのは、作り手ではなくファンの方だから。


ちなみに、僕の好きなカバー曲。

B'zの『This Love』と、秦基博の『カブトムシ』と、ゴスペラーズの『蒼氓』!
オリジナルは、Maroon 5と、aikoと、山下達郎。
全部、店頭で、CDとして売ってないのが残念だが、YouTubeでお楽しみください……。








ON AIR#1717 村松みさきプロデュース!vol.4 『女神の失脚』

・今日から、次の作品の稽古開始。

稽古場は駅からかなり遠いとこで、歩くのは大変だが、普段あまり行かないとこなんで、新鮮ではある。
稽古場は地下にあるのだが、一階はとある照明機材庫になっており、たくさんのチラシが貼ってある。
しかもかなり昔のだ。僕が生まれる前のヤツの舞台のだってある。
都心にあるのに、ここだけ、なんか時間がとまっていて、まるで映画のセットのようだった。

ということで。
このたび、客演することになりました。
本番まで、あと一ヶ月なんじゃい。

で、この公演が終わったら、間髪入れず、6月に出させていただいた、森川圭さん率いるハンドメイドビジョン演劇部の公演の稽古に入るわけなのだ……ひゃあ、忙しいね。
でも、何もない毎日をバイトしながらウダウダ過ごすよりも、クソ忙しく芝居していたほうがいいよね。
頑張るぞ。

以下宣伝文!
よかったら皆さん、観に来てくださいね。


村松みさきプロデュース! Vol.4
『女神の失脚』
作・演出 村松みさき

●作品紹介

2008年『軍艦島―負けないみんなの鎮魂歌―』で日大学部長賞を、
2009年『近づく星の光うるわし』でドラマ21最優秀脚本賞を受賞した劇作家・村松みさきの最新作『女神の失脚』が池袋シアターグリーンに登場!!

お祭り たのしい
みんな やさしい
ふるさと かんぺき
あとは、
女神の失脚を待つだけ

とある田舎町での、思慕と記憶と嫉妬に満ちた四年間の物語。
笑えて泣けて郷愁を感じる芝居……をテーマに、ただいま絶賛稽古中です!
落涙・感情演劇を目指す『女神の失脚』、ぜひご覧くださいますようお願い申し上げます!
心よりお待ち申し上げております!


●上演劇場
池袋シアターグリーン・ベースシアター

●期間
2010年 11月
4日(木)~7日(日)

4日(木)19:00~
5日(金)19:00~
6日(土)14:00~/19:00~
7日(日)13:00~/17:00~

●チケット
(全席自由)
前売 2800円
当日 3000円
グループ割引……4名以上でお越しのお客様は一名様ずつ2200円とさせて頂きます。

●キャスト
石山知佳
井上重雄(明治座アートクリエイト)
加藤圭貴(こちらスーパーうさぎ帝国)
加藤沙織(ナグラチーム)
久堂秀明(ダブルフォックス)
高良亘(ワタナベエンターテイメントカレッジ)
田嶋高志(ストレイドッグプロモーション)
横尾友幸
村松みさき

―作者&公演ΗР―

http://misakiproduce.okoshi-yasu.net/

(ブログ・脚本リスト・執筆活動及び出演予定など…是非ご覧クダサイ。ケータイ、パソコン両方から見られます)

ON AIR#1716 笑うんや!

・しばらく更新が途絶えておりました。
なぜか、ネットワークが繋がらなくなってしまってね……。


・ということで遅れてしまったけれど、公演『ぼくんち』もあっという間に終わってしまったのだった。
ストレイドッグに入ってからの約1年、こうして本公演に出させてもらってすごくよかった。
或る意味その一年間が、今までの24年間の中で最も早く過ぎ去った一年だったかもしれない。

入ったころの僕といえば、プライドのカタマリで、頭でっかちで、あんまり新しいものを受け容れられないような男で、そのくせ、芝居に対する気持ちも、周りの先輩方に比べて圧倒的に少なかったと思う。
このままじゃヤバイと思って、今年から、たくさんの舞台に立たせてもらって、中にはオーディションに合格して出させてもらった舞台なんかもあったりして、それを乗り越えての今回の本公演。

この『ぼくんち』でも、やれることと言ったら、いっぱい稽古して勉強して、本番でベストを尽くすということしかないのだけど、多くの先輩たちと関って、自分の未熟さというのを、ビシバシと突きつけられた。

芝居の面、芝居以外の面と、悔しい想いをたくさんした。
ネタミソネミに近いものもあったかもしれない。
当たり前のことだけど、この世界には、いい芝居をする人、チャンスを得た人、人気のある人、たくさんいるから。
その悔しさを、ぐっと心に溜めて、それでも自分は自分のできる限りのいい芝居をするんだ、と心にいい聞かせて、一生懸命稽古した。

しかしそれでも、うまくはいかなかった。
まず何より、声をダメにした。
気持ちでしゃべれてるから大丈夫と自己暗示をかけたけど、やっぱり僕の友達なんかはがっかりしたらしい。

劇場では笑えていても、家に帰ると、疲れよりも先に、やるせない気持ちがどっと沸いてきた。

どうしてうまくいかないんだろう。
どうして笑ってもらえないんだろう。
どうして僕はダメなんだろう。

そんなことばかりを思った。

打ち上げでは、柴田さんと話しているときに、この一ヶ月分の想いが溢れてしまった。
そういうのも含めて、自分も甘さだと思う。
弱い自分は、できれば見せたくないから。

でも。
柴田さんに、

「お前の芝居は好きだよ」

と言われた。

その一言が、この公演で一番嬉しかったことだった。

ストレイドッグ入って、森岡さんや、たくさんの先輩、たくさんの後輩に出会って、やってきたことは、まだ間違いじゃなかった。
それだけはハッキリと言えます。


・「一枚一枚の紙は薄くても、それを重ねれば分厚くなっていく」
と、森岡さんが仰ってました。

『ぼくんち』は僕にとって何枚目の紙なんだろう?

まだまだ薄っぺらな僕ではあるけれど、また一枚ずつ、重ねていきます。

最後に。
『ぼくんち』を観に来てくださった、ストレイドッグおよび俳優・女優のファンの皆様、
僕の連絡を聞いてわざわざ遠くから足を運んで、安くないチケットを買ってくださった皆様、

本当に本当に、ありがとう!
俺は、まだまだやったるで!

ON AIR#1715 少しずつ25歳へ向かっている

さしいれ

・『恋ばば』で共演した、立脇さんと仲鉢さんから頂いた差し入れ。
ブタさんのお菓子。
差し入れの食いすぎで、太らんだろうか。ちょいと心配である。


・休憩中にすーちゃん(森田涼花さん)に、手相を見てもらった。
結婚線だったかな?

僕の運命の人は、25歳のときに現れるそうだ。
しかもそれを逃したら、もう二度とチャンスはないという相手らしい。
来年は、目を見開いて頑張りたいと思います。
それが、新しくめぐり会う人なのか、もう既に出会っている中の誰かなのかは知らないが、
すーちゃんが自信をもって言うのだから、たぶんそうなのだろう。

しかしこういう休憩中に無邪気に共演者と笑いあっていても、ひとたび本番となれば、
まったく集中が切れることなく、やりきってしまうのだから、やはり彼女はプロだ。
25歳にもなって、とちってるようじゃダメだ。
今、僕が欲しいのは、高い精神力。


・おかげさまで、明日が最終日。
なんとか乗り切ってきましたが、まだ全然満足できない。
もっとできると思う。

悔しさは……常にある。
情けなくなるときだってある。

でもそれを乗り越えて、大きくなりたいんだ。