ON AIR#3720 “YamaTsubasa”

移動日。福岡県は宗像市まで。
雨は強かったけど、昼過ぎにはうっすら青空も見えていた。
明日からまた、巡業再開だ。
また雨が降るとか降らないとか、不安な天気。
明日終ったら、また本州へ。
いいかげん早く眠ろう。

今日は上辻と一緒に近くのスーパー銭湯へ。
学校が休みだったからなのか、日曜みたいに、子供がたくさんいた。
家風呂とは違うでっかい風呂。
水風呂でプールみたいにはしゃいで、
とっても楽しそうだった。
いや、もちろんはしゃぎすぎてたけど、目をつむろう。
だって本当にいい銭湯だし、嬉しそうだったからさ。

その中には明日の公演を見てくれる子ももしかしたらいたかもね。
子供はたくさんいろんなことを感じてる。
大人になると、どんどん感動は薄れる。
でも本当はこの一日は誰にも平等で誰にとっても貴重だ。

スーパー銭湯に負けない、スケールの大きい、
わくわくするような公演を届けなきゃね。

では、また。

20170704_204702.jpg


赤いスイートピー(Original 松田聖子)/奇妙礼太郎
スポンサーサイト

ON AIR#3701 “Toshokan Space”

巡回公演、39ステージ目。
静岡県は袋井市にて。

それにしても、宿の部屋が暑すぎる。
ビジネスホテルによって、部屋の暑さは違いがあって、
やけに涼しいところもあれば、蒸し暑いところもある。
今日の宿は暑さではワーストレベルだ。
冷房は苦手なほうだが、冷房をつけなければ体力を奪われてしまいそうだ。
とてもじゃないけど、寝るまでの時間をぜんぶ部屋だけで過ごせない。
夕方出かけて、またふらふら歩く。

昨日、掛川城の周りを歩いたとき、図書館を見かけた。
入ってみると、当然ながらとても静かで、
学生から老人、子供をつれた母親まで、たくさんのひとが利用している。
そういえば去年、三重県は熊野市の駅前にすごくきれいな図書館があったのを思い出したが、
掛川の図書館も、熊野市の図書館に負けていないほど大きく、
木材を使った内装が気持ちを落ち着かせてくれる。
特に本を借りるわけでもなく、読書室で自分がもともと持っている本などを読む。

旅先では、まず映画館を探し、
その次に銭湯を探し、次にTSUTAYAやゲオ、からの書店、
それもなければセカンドストリートを探し、
それさえもなければ落ち着ける喫茶店を探す私だが、
(城もよく行くがこれはあくまでついで)
これからは図書館もいいかもしれないな。

実は大阪で宿泊している支部の近くにも図書館はあるんだが、
そこはちょっと小さいのだ。
こういう地方の、でっかい図書館のほうが圧倒的に良い。
パソコンで書き物をしたりまではしないかもしれないけど、
とにかく無料で入り浸れるだけでなく、
その気になれば好きな作品を読みまくれるのだから、
何もする気が起きなければ図書館で一人を愉しむもまた良し。
そんなことを思いながら、読んでいた本を読み終ってしまう。
『海街diary』の8巻。コミックスでした。だって、本屋で見かけちゃったんだもの。

この時間は本当に学生の多いこと。
しかも(当然ながら)しゃべって遊ぶでなく、静かに、ひたすら勉強している。
私の学生時代はとにかく図書館には縁がなかった。
東京に住んでみてもそれは変らなくて、図書館に行くなら映画館だ。
近くには図書館はない。
自転車を使わないといけない距離にあると、途端に面倒になる。


受験を控えても、図書館で勉強するなど、考えもしなかった。
大学生のときに、キャンパスにあった図書館棟に、LD(レーザーディスク)の映画を観たり、
気になる映画のシナリオを読み漁ったくらいだ。
一応芸術大学だったので、映画のビデオやらシナリオやらはたくさんあったし、
写真集や絵画集、文芸書はものすごい数だったんじゃないかと思う。
ただ、そうはいっても、ほかの勉強熱心な学生に比べればほとんど利用していなかったから、
それに関しては本当にもったいないことをした。

自分がどう勉強していたかなんて記憶は、ほとんど消えてしまっている。
受験を控えてもしたかったのは映画を観ることだった。
映画館に行った記憶だけはいまでもたくさんある。
あの頃の私に、もし図書館に行くという選択肢が少しでもあったら、
もっと勉学に励んでいたかもしれないし、
いまとは違う人生を歩いていた、かも分からない。
でも、知ったところで、行かなかったのかなあ。
あの頃の私は、図書館の静けさなんかより、
都会の喧騒に憧れていた節がある。

とりとめもなく書いてきたけれど、
何が言いたいかというと、掛川の学生たちはえらい、ということだ。
本当の勉強は社会に出てから始まるけれど、
その準備を、たくさんして、図書館とこれからもうまく付き合ってください。
その経験は、絶対未来に活きる。

自分も東京に帰ったら、図書館探してみるかな。
東京の煩さ、いまでも嫌いじゃないけれど、
時折ちょっと疲れるようにはなってきた。

では、また。
明日は公演後、また大阪に行く。

20170528_181603.jpg
【掛川城、ではなく岡山城。たまに城めぐりもします】

ON AIR#3700 “A Hillock”

巡回公演、38ステージ目。
三重県は松阪市にて。
経験を積めば、もっと戦力になれる。
そのために個人の努力も忘れないように……。
子供たちの受け答えは正直だ。
大人は、解釈をしてくれたり、お世辞など、
芸術に対しても、いろんな忖度をしてくれるけれど、
小学校、中学校となると、そうはいかない。
自分たちが素直に向き合わないと決して届けられないものがある。
そして向き合うには、自分だけの力だけではダメで、
とにかく全員で作り上げないといけない。


公演が午前だけで、静岡は掛川まできた。
ここのところ、ずっと大阪に宿泊していたので、
久々の地方宿泊に、少しだけ心が躍る。
掛川城周辺は非常に面白かった。
17時を過ぎてしまっていたので、ほとんどの施設は営業が終ってしまっていたけど、
それでも、景色だけは楽しんできた。
小高い場所から街を見渡せば、私たちの住む場所が、
いかに壁だらけなのかが解る。
空は、山は、どこまでも繋がっている。
ふと、自分の気持ちが自由になる瞬間に気づいて、
ちょっとだけ、力が湧いてくる。

まだ一か月ほど、一学期公演は残っているが、
何処にいたとしても、そして巡回公演が終ったとしても、
その心の自由さは、失ってしまいたくない。
やりたいことがなかなかできなくても、
やれることをやろう、生きているうちに。

では、また。


20170614_175848.jpg
【掛川市街】



Crazy Love - Mindy Gledhill

ON AIR#3697 “Moshimo”

昨日大阪から愛知に行って公演、
今日は移動日で東京から大阪に来た。
明日は大阪から滋賀に行って公演といった日程。
“旅公演”と、うちの事務所は言っているけれど、
なんかもう、旅という感じはしないんだな。
大阪に支部できて、そこからいろんな場所に行けてしまうために、
いままでみたいに、どこかに向かうわくわく感はなくなっている。
それ以上に、仕事としての意識が強くなってきた。
だから、やっぱり私のなかでは、“巡回公演”がしっくりくるのだと思う。

でも、そうは言っておきながら、結局「巡回」という言葉に囚われてはいけなくて、
結局いま目の前の、明日の公演をきっちり演じ切ることしか、役者の私にはできない。
だから居場所とか、カンパニーだとか、そんなことよりも、
自分が本気で演じられるなら、それが一番いい。
傍から見れば、何も考えていないやつに見えるかもしれないけれど、
とにかくなにかを表現したい、何かを伝えたい、誰かの人生に何かのきっかけを与えたい、
それだけなんだ。


ああああ、もっと書かなくちゃいけないことがあったはずなんだが、
なんかもう眠くて仕方がない。
移動だけなのに、いや、移動だからこそ、疲れて眠くなるのかな。

そんなまじめくさったことなんて、俳優として当たり前のことだ。
もっと人間臭い、そんなことだってやりたいさ、
映画観たり、可愛い女の子とデートしたり、野球場行って叫んだり、ユニバ行ったり、
図書館でぼーっとしたり、スーパー銭湯で寝たり、してえよ~お!

中島みゆきの作った曲じゃないけど、片っ端から金さえ借りりゃ、
もしかしたら明日にだってニューヨークに行けるはずなのに、
誰もが心の中の大きな可能性を捨てて、できることしか考えていない。

目の前のことも、未来のことも、真剣に求めたい。
こうしている間にも、若さは消えていくから。

では、また。
もしも、って大事です。すべてはもしもから。



20150709_172839.jpg
【二年前、京セラドームにて】

ON AIR#3683 “One Room, One Life.”

岡山の宿は、ウィークリーマンションのような感じで、
ただの六畳ワンルームなのにとても居心地がよく。
閑静な住宅街が、心を落ち着かせてくれる。
岡山の郊外を歩くと、岡山にはいろんな外装のアパートやマンションがあるし、
お城の周辺には昔ながらの古民家も見られる。
駅周辺にはいろんなひとが歩いていて、東京や大阪とはまた違った感じだ。
地方都市というのが、巡業に出始めた当初から好きなんだね。
人生が何度もあるのなら、いろんな家に住みたいものだけどなあ。

自分の贔屓チームの調子が良く、気分もいいのだが、
やっぱり映画を数日見られないと、心が疼く。
感動から学べることが、巡業生活にはたくさんある。
私がよく回るのは小学校と中学校。
子供たちに伝えたいのは、学校にいるだけが勉強する期間ではないということ。
人生に大切な本当の勉強は、卒業して社会に出てから始まる。
生きることの、すべてが勉強だ。

では、また。

20170528_181753.jpg
【岡山城】

こんなに美しい天守閣も、実は大戦で焼失したあとの復元したもの。
戦争がいろんなものを奪うんだと、改めて感じる。
少しでも悲しみのない社会が、広がりますように。
すべてはちょっとした努力から。